私の彼は左利き
お名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
困った事になったなぁ
デジャヴを感じながらため息をつく
時は少し前に遡る
昨日鳴に言われた通り、御幸一也とは極力関わらないようにするため、彼とは反対側のお隣さんの女子と仲良くなった
今年も穏やかに過ごせそうだと昼休みに一緒にお昼ご飯を食べていたのだが……
「御幸と倉持居る?」
なんて声と共に野球部の先輩のような人達が押しかけてきたのだ
しかも団欒をしているのが御幸一也の席なのである
「で、どの子?」
「だからそういうのじゃないんですって」
「てめぇ、先輩に隠し事か!?吐けコラァ!」
「純うるさい。倉持どの子?」
もう一刻も早く立ち去りたい
まだ3分の1も残っているお弁当を睨みつけながら必死に口を動かす
話の内容的に御幸一也のナンパ相手を見に来たという感じだ
それには思い当たる節しかない
実際本当にナンパなどではなく、何度か顔を合わせたことがあるのだが、それを言ってしまえば必然的に野球部の人達の前で鳴の名前を出さざるを得なくなってしまう
板挟み状態だ
そもそも御幸一也は自分からこのような事を言いふらすタイプではない
そうなると先輩にチクったのは必然的に倉持の方だろうな、というのは何となく想像できた
そんな事を考えていればふと机の端をコンコンと指先で叩かれる
完全に意識が別の所に行っていたためビックリしながら顔を上げればピンクの一番目立つ先輩と目が合った
「こんにちは」
「…えっ、あっ、こんにちは……」
無視する事も一瞬だけ頭を過ぎったが、何せ運動部の先輩だ
上下関係には煩そうだし、それで変な因縁を付けられても困る
挨拶だけ返してすぐにお弁当に視線を落とす
「御幸の事どう思ってんの?」
「…いえ、あの、どう、とも……」
「だってさ。残念だったね」
ほとんどが御幸一也を囲んでざまあみろと爆笑している
当の本人は苦笑い
それもそうだ
本人からしたら本当にナンパの意思などなかったのだから
私は何とか最後のミートボールを詰め込み、一緒に昼食を食べていた彼女に断ってから女子トイレに駆け込んだ
デジャヴを感じながらため息をつく
時は少し前に遡る
昨日鳴に言われた通り、御幸一也とは極力関わらないようにするため、彼とは反対側のお隣さんの女子と仲良くなった
今年も穏やかに過ごせそうだと昼休みに一緒にお昼ご飯を食べていたのだが……
「御幸と倉持居る?」
なんて声と共に野球部の先輩のような人達が押しかけてきたのだ
しかも団欒をしているのが御幸一也の席なのである
「で、どの子?」
「だからそういうのじゃないんですって」
「てめぇ、先輩に隠し事か!?吐けコラァ!」
「純うるさい。倉持どの子?」
もう一刻も早く立ち去りたい
まだ3分の1も残っているお弁当を睨みつけながら必死に口を動かす
話の内容的に御幸一也のナンパ相手を見に来たという感じだ
それには思い当たる節しかない
実際本当にナンパなどではなく、何度か顔を合わせたことがあるのだが、それを言ってしまえば必然的に野球部の人達の前で鳴の名前を出さざるを得なくなってしまう
板挟み状態だ
そもそも御幸一也は自分からこのような事を言いふらすタイプではない
そうなると先輩にチクったのは必然的に倉持の方だろうな、というのは何となく想像できた
そんな事を考えていればふと机の端をコンコンと指先で叩かれる
完全に意識が別の所に行っていたためビックリしながら顔を上げればピンクの一番目立つ先輩と目が合った
「こんにちは」
「…えっ、あっ、こんにちは……」
無視する事も一瞬だけ頭を過ぎったが、何せ運動部の先輩だ
上下関係には煩そうだし、それで変な因縁を付けられても困る
挨拶だけ返してすぐにお弁当に視線を落とす
「御幸の事どう思ってんの?」
「…いえ、あの、どう、とも……」
「だってさ。残念だったね」
ほとんどが御幸一也を囲んでざまあみろと爆笑している
当の本人は苦笑い
それもそうだ
本人からしたら本当にナンパの意思などなかったのだから
私は何とか最後のミートボールを詰め込み、一緒に昼食を食べていた彼女に断ってから女子トイレに駆け込んだ