私の彼は左利き
お名前
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鞄からスマホを取り出してLINEを開くとトークの1番上に表示された名前
彼にいつもの様に文書を打ち込む
『今日から新学期です』
返信はいつも気まぐれだが、今日は待っていたかのように直ぐに返信が帰ってきた
『何組』
いつも通り素っ気ない、要件のみの連絡
『3組になりました』
『野球部の奴いる?』
その返信にヒヤリとする
御幸一也の名前を出せば間違いなく彼の機嫌は悪化するだろう
『まだ、分かりません』
私はしばらく悩んだ結果、そのように返信した
『分かったら教えて』
『うん、わかった』
気づかれないようにそっとスマホを閉じて引き出しにしまった
LINEを終え読書をしていれば
「1年間お前と同じクラスかよ!しかもまたスコアブック!」
なんて声が聞こえてきて思わず顔をそちらに向ける
御幸一也と、よく知らない人
「倉持声でけぇよ」
ゴメンな、なんて謝ってくる彼に思わずいえ……と返してまた再び本に視線を戻す
スコアブックが分かるということは、多分この人も野球部だ
「なぁなぁ」
「えっ、あっ、はい……」
そんな事を考えていれば再び横から声をかけられそちらに視線を向けた
メガネ越しにバッチリあった視線に少したじろぐ
「……どっかで会ったことある?」
ヒヤッとした感覚が再び体を走る
「えっ、と……」
気付かれた、とあたふたしていれば思わぬ所から助け舟がやってくる
「ナンパか!」
なんてクラモチと呼ばれた人が結構な音量で言うものだから、割とクラスからの注目を集めてしまうことになった
その後
「ナンパじゃねぇって!」
なんて言いながらも、「どっかで会ったことある気がしたんだけど、気のせいなら気にしないで」と何となく誤魔化せたような形で会話は終了した
それがまたとんでもない事になるのだが、私がその事を知るのはもう少し先の事だった
彼にいつもの様に文書を打ち込む
『今日から新学期です』
返信はいつも気まぐれだが、今日は待っていたかのように直ぐに返信が帰ってきた
『何組』
いつも通り素っ気ない、要件のみの連絡
『3組になりました』
『野球部の奴いる?』
その返信にヒヤリとする
御幸一也の名前を出せば間違いなく彼の機嫌は悪化するだろう
『まだ、分かりません』
私はしばらく悩んだ結果、そのように返信した
『分かったら教えて』
『うん、わかった』
気づかれないようにそっとスマホを閉じて引き出しにしまった
LINEを終え読書をしていれば
「1年間お前と同じクラスかよ!しかもまたスコアブック!」
なんて声が聞こえてきて思わず顔をそちらに向ける
御幸一也と、よく知らない人
「倉持声でけぇよ」
ゴメンな、なんて謝ってくる彼に思わずいえ……と返してまた再び本に視線を戻す
スコアブックが分かるということは、多分この人も野球部だ
「なぁなぁ」
「えっ、あっ、はい……」
そんな事を考えていれば再び横から声をかけられそちらに視線を向けた
メガネ越しにバッチリあった視線に少したじろぐ
「……どっかで会ったことある?」
ヒヤッとした感覚が再び体を走る
「えっ、と……」
気付かれた、とあたふたしていれば思わぬ所から助け舟がやってくる
「ナンパか!」
なんてクラモチと呼ばれた人が結構な音量で言うものだから、割とクラスからの注目を集めてしまうことになった
その後
「ナンパじゃねぇって!」
なんて言いながらも、「どっかで会ったことある気がしたんだけど、気のせいなら気にしないで」と何となく誤魔化せたような形で会話は終了した
それがまたとんでもない事になるのだが、私がその事を知るのはもう少し先の事だった