短編
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「あ"ぁ?今なんつった」
「いや、だから、研修で2日間留守にするからって……」
私には彼氏がいる
彼はこの街では誰もが知っている碧棺左馬刻
ヨコハマの王様と言われている人で、職業はヤクザ
あとヒプノシスマイクを使ったディビジョンラップバトルでヨコハマ代表を務めている
彼との出会いはなんてことないものだったが、あの時はまさかこんな関係になるなんて思ってもみなかったものだ
(だってヤクザだし)
二人暮しには広すぎるくらいのカウンターキッチンで、さっさと刻んだピーマンを炒めながら少しだけ過去に思いを馳せる
「……んでテメェが行かなきゃならねぇんだ」
「いや、何でって仕事だし……。それに私、今年は2年生の担任なの。修学旅行の下見に行くだけなんだけど……」
あまりにも横暴な彼の言葉に思わず苦笑が漏れる
最近になってようやく分かってきたことだが、こんな横暴な言葉の裏にも彼なりの心配があるのだ、多分……
「……修学旅行の時も居ねぇのか」
「あぁ、うん勿論!」
「……嬉しそうな顔してんじゃねぇよ」
「そう?これでも結構大変なんだけどなぁ」
どうやら行くこと自体は許してくれたらしい
いや、勿論許されなくても行くつもりだったのだが……
「……どこ行くんだよ」
「あ、今年はオオサカなの!」
「あ"ぁ?!」
「え、何……」
行き先を告げた途端に声を荒らげる左馬刻に若干身を引く
彼は何かを言おうと口を開きかけ、そして盛大な舌打ちと共に、何でもねぇ、と言葉を噛み潰した
けれど私の手元にあるフライパンを覗き込めば今度こそ盛大な舌打ちと共に言葉を吐き出す
「ピーマン入れんなつったろうが……!」
……君は本当にヨコハマの王様なんだよね?
Trouble Tragic Travel
ピーマンはちゃんと食べましょう!
「いや、だから、研修で2日間留守にするからって……」
私には彼氏がいる
彼はこの街では誰もが知っている碧棺左馬刻
ヨコハマの王様と言われている人で、職業はヤクザ
あとヒプノシスマイクを使ったディビジョンラップバトルでヨコハマ代表を務めている
彼との出会いはなんてことないものだったが、あの時はまさかこんな関係になるなんて思ってもみなかったものだ
(だってヤクザだし)
二人暮しには広すぎるくらいのカウンターキッチンで、さっさと刻んだピーマンを炒めながら少しだけ過去に思いを馳せる
「……んでテメェが行かなきゃならねぇんだ」
「いや、何でって仕事だし……。それに私、今年は2年生の担任なの。修学旅行の下見に行くだけなんだけど……」
あまりにも横暴な彼の言葉に思わず苦笑が漏れる
最近になってようやく分かってきたことだが、こんな横暴な言葉の裏にも彼なりの心配があるのだ、多分……
「……修学旅行の時も居ねぇのか」
「あぁ、うん勿論!」
「……嬉しそうな顔してんじゃねぇよ」
「そう?これでも結構大変なんだけどなぁ」
どうやら行くこと自体は許してくれたらしい
いや、勿論許されなくても行くつもりだったのだが……
「……どこ行くんだよ」
「あ、今年はオオサカなの!」
「あ"ぁ?!」
「え、何……」
行き先を告げた途端に声を荒らげる左馬刻に若干身を引く
彼は何かを言おうと口を開きかけ、そして盛大な舌打ちと共に、何でもねぇ、と言葉を噛み潰した
けれど私の手元にあるフライパンを覗き込めば今度こそ盛大な舌打ちと共に言葉を吐き出す
「ピーマン入れんなつったろうが……!」
……君は本当にヨコハマの王様なんだよね?
Trouble Tragic Travel
ピーマンはちゃんと食べましょう!
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