変換無しであれば緑木緑《ミドリギ リョク》と表示されます。
降水確率、1%(お試し読書中)
お名前の変換は此方です。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その頃、自主練習を終えた三井寿が体育館から玄関にたどり着いていた。
気温の下がった校内で、学生服のボタンを留めながら下駄箱を開き、靴を乱暴に下ろす。
風にあおられ、ざあっと鳴る雨音に三井は反応した。
その先に緑の後姿があった。
「(へえ…スタイル良いな)」
見覚えのない後姿に真新しい制服は、新入生だと言っているようだった。
背中で綺麗に収まっている質のいいロングヘアーは、シャンプーの広告を思い出させた。ウエストが締まり、長い脚は華奢だが筋肉質で足首が美しい。色は白かった。
日にちが経っている三井の上履きは、そろそろ替え時だ。少々小さく感じるのは、部活へ復帰したのと何か関わりがあるのか。
その上履きを下駄箱に戻し、扉を閉めると金属独特の音が玄関に響いた。
それを緑も聞いていた。待ち時間に聞くことの無かった音に振り返る。
「( ― ・・・・っな !;) 」
目は合わなかったが三井は緑の顔を拝んだ瞬間、強い衝撃を受ける。
.