輪廻転生 連載中
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
…てな訳で八十八橋にやってきたはいいけど、どうやら私は虎杖くんと野薔薇ちゃんと共に九相図の相手をする側になったらしい
「名無し先生って何で戦うん?なんか術式もってんの?」
九相図と対立する前、虎杖くんがそんな事を聞いてきた。まぁ確かに、私はそれに関してまだ二人に何も言っていないのだ
「術式は残念ながら反転しか持ってないみたいでさ。私はこれで戦います!」
私の背に付いているのは真希ちゃん同様身の丈ほどある長い呪具だ
「真希さんと同じヤツ!」
「なんでそれにしたん?」
野薔薇ちゃんと虎杖くんの声に私はう〜んと前世の記憶に思いを馳せる
「なんか一番使いやすそうだったから…かな?」
まぁそんなこんな話をしていると正面に例の二人組が現れる。問題はあの二人の毒からどう避けるかだ
「虎杖ッ!」
(これ…早すぎる!打たれるタイミングが分かってても避けるまでが追いつかないんだッ!)
真っ先に打たれた虎杖くんに続かぬよう、私は野薔薇ちゃんに手を伸ばす
けど…
ベシャッ
飛び散った血液により、私の身体には真っ黒な薔薇の模様が浮かび上がる
「先生ッ!」
「あっつ…」
(なんだろうこれ…本編でこんな描写あった?)
ジワジワする。前がぼやける
(私…死んじゃう?うんん、そんなわけない。九相図の毒を食らって直ぐに死ぬなんて設定はないはずだもん)
呪具を握り直して前を向くと同時、驚いた顔をした壊相は私にかかった術式を解いた
「…何?なんで……」
(どうして解呪したの?)
「母さん?」
「?」
(母さん?母さんって…呪霊の子を孕むって言う特異体質の女の人でしょ?)
「よそ見すんなお前ッ!」
次の瞬間
飛び出して殴り掛かる虎杖くんと共鳴りでジワジワと追い詰めていく野薔薇ちゃん
私はそんな二人を前に見たかった筈の共闘を複雑な気持ちで眺めていた
なんだろう…なんでなのかな……
(壊相と血塗が可哀想に見えてしまうのは)
きっと今頃伏黒くんは八十八橋の呪霊を祓い終わり、脹相は遠く離れた兄弟の死を悟っているだろう
「終わった終わった!さ、伏黒迎えに行きましょ」
「先生怪我してない?大丈夫?」
心配してくれる虎杖くんと野薔薇ちゃんに反転をかけながら私はどこも怪我してないと答える
(壊相…私の事見て"母さん"って言ってた)
モヤモヤする心で私はその場を離れる。二人の兄弟を残して…