輪廻転生 連載中
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「つ〜か〜れ〜た〜ぁ゛!」
仕事を終えて真っ先にお風呂も済ませてベッドにダイブした私は深々としたため息をついて時計を見上げる。現在時刻夜中の0:50
「くッ……現れたな…?飲みたいvs眠りたい…!」
でももうこんな時間だよ?
こんな時間に外に出て酒買って煽る?立派な成人女性が一人で?
そんなこんな思い悩んでたらふと視界に移る祭壇。フィギュアやアクリルスタンドが立てられたその中で私の推しは微笑んでいる
「やだ……思い出しちゃう」
つい最近発売された呪術廻戦の26巻のラストシーン
そう、私の最推し"五条悟"は人外魔境戦で呪いの王、両面宿儺に敗れてしまうのだ。最強と呼ばれた私の最愛の人は30にも満たぬままこの世を去ってしまう
「……私は元気にもうすぐ30になっちゃうよ。推しの年齢を越すのは辛いなぁ〜」
何度そう思った事か…
再びため息をついてしばらく経った頃、心に小さく綻びが生じた
「仕方ないなぁ……優しい私が悟の為にお酒買ってきてあげ…」
そこまで言って『あッ』と声が漏れる
「悟、お酒飲めなかったよね。コーラでいいかな?」
お供え物みたいな真似しちゃって、私も相当気持ち悪い人間だと思う
(いいもん、私の趣味だもん)
(コーラと……ポテトチップスと、期間限定のお酒二本。こんなもんかな)
適当に買って満足した私はコンビニから出て妙な事に気づく
「……」
(なんか…付けられてない?)
ゾワッと何かを感じた時、私は今朝のニュースを思い出す。最近ここらで出回ってると言う"通り魔"がまだ捕まってないって事
それなのに私なに?お供え物買って酒買ってたった一人家に帰ろうと?いやいやもしかしたらこの付けてきてるっぽい人はご近所かもしれないし…
(付いてこられてるのがせめて推しなら幸せなんだけどなぁ……)
と思えど心は落ち着かない。試しに私は足を速めてみることにした
「……」
(嘘…この人ほんとに付いてきてる!?)
流石に怖い!
身の危険を感じた私は走るようにしてマンションへ向かう。結構全速力だったのに、気付くと私の腹部は赤く濡れていた
(え、私……もう死んじゃうの?)
バタリと倒れこむ。その弾みで袋の中のコーラが外に転がり落ちた
(あぁ……短い人生だったなぁ…)
逃げていく人影を視界の片隅に写したまま、私は走馬灯のように今までの日々を思い出していた
(もう、日も変わってるし……ここは人通りが少ない。残念だなぁ…あと少ししたら……予約してたグッズが届く予定だったのに)
死ぬ直前まで忘れられない人
私はこの人生でそんな人を作る事ができて幸せだったと思う
(次に目を開けた時、もし……生まれ変われるのならもう一度五条悟を好きになって…また、ずっと推せたら何もいらないや……)
………
…
救急隊が駆けつけたのはその娘の命が尽きてから何時間も経った明け方。まるで青が迎えに来るかのような綺麗な快晴の中、一人の刺殺体が病院へ運ばれた
仕事を終えて真っ先にお風呂も済ませてベッドにダイブした私は深々としたため息をついて時計を見上げる。現在時刻夜中の0:50
「くッ……現れたな…?飲みたいvs眠りたい…!」
でももうこんな時間だよ?
こんな時間に外に出て酒買って煽る?立派な成人女性が一人で?
そんなこんな思い悩んでたらふと視界に移る祭壇。フィギュアやアクリルスタンドが立てられたその中で私の推しは微笑んでいる
「やだ……思い出しちゃう」
つい最近発売された呪術廻戦の26巻のラストシーン
そう、私の最推し"五条悟"は人外魔境戦で呪いの王、両面宿儺に敗れてしまうのだ。最強と呼ばれた私の最愛の人は30にも満たぬままこの世を去ってしまう
「……私は元気にもうすぐ30になっちゃうよ。推しの年齢を越すのは辛いなぁ〜」
何度そう思った事か…
再びため息をついてしばらく経った頃、心に小さく綻びが生じた
「仕方ないなぁ……優しい私が悟の為にお酒買ってきてあげ…」
そこまで言って『あッ』と声が漏れる
「悟、お酒飲めなかったよね。コーラでいいかな?」
お供え物みたいな真似しちゃって、私も相当気持ち悪い人間だと思う
(いいもん、私の趣味だもん)
(コーラと……ポテトチップスと、期間限定のお酒二本。こんなもんかな)
適当に買って満足した私はコンビニから出て妙な事に気づく
「……」
(なんか…付けられてない?)
ゾワッと何かを感じた時、私は今朝のニュースを思い出す。最近ここらで出回ってると言う"通り魔"がまだ捕まってないって事
それなのに私なに?お供え物買って酒買ってたった一人家に帰ろうと?いやいやもしかしたらこの付けてきてるっぽい人はご近所かもしれないし…
(付いてこられてるのがせめて推しなら幸せなんだけどなぁ……)
と思えど心は落ち着かない。試しに私は足を速めてみることにした
「……」
(嘘…この人ほんとに付いてきてる!?)
流石に怖い!
身の危険を感じた私は走るようにしてマンションへ向かう。結構全速力だったのに、気付くと私の腹部は赤く濡れていた
(え、私……もう死んじゃうの?)
バタリと倒れこむ。その弾みで袋の中のコーラが外に転がり落ちた
(あぁ……短い人生だったなぁ…)
逃げていく人影を視界の片隅に写したまま、私は走馬灯のように今までの日々を思い出していた
(もう、日も変わってるし……ここは人通りが少ない。残念だなぁ…あと少ししたら……予約してたグッズが届く予定だったのに)
死ぬ直前まで忘れられない人
私はこの人生でそんな人を作る事ができて幸せだったと思う
(次に目を開けた時、もし……生まれ変われるのならもう一度五条悟を好きになって…また、ずっと推せたら何もいらないや……)
………
…
救急隊が駆けつけたのはその娘の命が尽きてから何時間も経った明け方。まるで青が迎えに来るかのような綺麗な快晴の中、一人の刺殺体が病院へ運ばれた
1/16ページ