ありえねーだろ
まるで静かな恋のような
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「こーせん?なんじゃそれは。妾はそんな場所など行かんぞ」
「えー!行かないの!?絶対高専の方が安全だって!」
天内の手を引く名無しが『どうしても行きたくない?』と聞けば天内は『どうしても行かない』と返す
傑が夜蛾センに電話をかけても『星漿体の言う事は絶対』だって聞かねぇし
「仕方ないなぁ…。でも一度私、荷物取りに戻りたいから高専行ってもいい?」
「なんの荷物だよ」
俺が聞くと傑は『いつものだろ』と返した
「呪具♡」
天内の後ろを歩く姿はまるで姉のようだ。これなら怪しまれねぇだろうが俺と傑まで混ざって歩いてたら流石になんだって騒がれるだろーし
(何せよ賞金首二個分もふらつかせるワケにもいかねーか)
「悟!早くいこーよ」
「おう」
高専まで名無しが並んで歩いて行く。天内は心做しか嬉しそうだ
「そうじゃ、気になっておったのだが……名無し、お前はコイツらどちらかと付き合っているのか?」
俺と傑を指さした天内に名無しがキョトンとした顔で俺と傑を交互に見る
「ぜーんぜん」
「なんだ、つまらん。黒井が言っていたんだ。大人になると恋愛は忙しいと。名無しくらいの歳に経験するものだと」
「へぇ〜。理子ちゃんは恋愛してみたいなって思った事あるの?」
名無しがそう聞くと天内は自分の手を見て目尻を下げる
「大人にはなれないからな…。恋愛なんて無縁だ。だから名無しに聞いてみたいと思って」
濁った空気を誤魔化すように名無しが深々とため息をついてチッチと指を横にやる
「理子ちゃん、恋愛沢山できてもね…相性悪くとか浮気したとかそーゆーのがあると、どんなに顔良くても天才でも一生独身よ」
「ハズレ…って事か?」
「そういう事!」
だから元気を出して
名無しがスキップするように俺より天内より先を歩く。高専までもう少しという所だった
「いだッ…!」
曲がり角で名無しが何かにぶつかる。俺が反応するより早く
名無しが顔を上げるより先、ソイツは名無しをぶっ刺した
「名無し…」
天内が手を伸ばす
傑がその前に立ち塞がった
「こっちの賞金首には無下限もクソもかけてねぇのか。幸運だったな」
体勢を崩す名無しが呪力を巡らせながら傑と俺に声をかける
「行って、天元様の所ッ!」
ボダボダと流れ落ちる鮮血は反転術式のお陰で微かにだが治まる。ほんの一瞬固まってた俺と傑に名無しがソイツにしがみつきながら声を振り絞った
「なにやってんの早くし
ドゴッ
鈍く重い音。正面で舞う土埃
名無しが蹴り飛ばされたと認知した時、傑が天内を引っ張り、俺はその場に残った
二人ともそれが賢明だと感じたからだ
「えー!行かないの!?絶対高専の方が安全だって!」
天内の手を引く名無しが『どうしても行きたくない?』と聞けば天内は『どうしても行かない』と返す
傑が夜蛾センに電話をかけても『星漿体の言う事は絶対』だって聞かねぇし
「仕方ないなぁ…。でも一度私、荷物取りに戻りたいから高専行ってもいい?」
「なんの荷物だよ」
俺が聞くと傑は『いつものだろ』と返した
「呪具♡」
天内の後ろを歩く姿はまるで姉のようだ。これなら怪しまれねぇだろうが俺と傑まで混ざって歩いてたら流石になんだって騒がれるだろーし
(何せよ賞金首二個分もふらつかせるワケにもいかねーか)
「悟!早くいこーよ」
「おう」
高専まで名無しが並んで歩いて行く。天内は心做しか嬉しそうだ
「そうじゃ、気になっておったのだが……名無し、お前はコイツらどちらかと付き合っているのか?」
俺と傑を指さした天内に名無しがキョトンとした顔で俺と傑を交互に見る
「ぜーんぜん」
「なんだ、つまらん。黒井が言っていたんだ。大人になると恋愛は忙しいと。名無しくらいの歳に経験するものだと」
「へぇ〜。理子ちゃんは恋愛してみたいなって思った事あるの?」
名無しがそう聞くと天内は自分の手を見て目尻を下げる
「大人にはなれないからな…。恋愛なんて無縁だ。だから名無しに聞いてみたいと思って」
濁った空気を誤魔化すように名無しが深々とため息をついてチッチと指を横にやる
「理子ちゃん、恋愛沢山できてもね…相性悪くとか浮気したとかそーゆーのがあると、どんなに顔良くても天才でも一生独身よ」
「ハズレ…って事か?」
「そういう事!」
だから元気を出して
名無しがスキップするように俺より天内より先を歩く。高専までもう少しという所だった
「いだッ…!」
曲がり角で名無しが何かにぶつかる。俺が反応するより早く
名無しが顔を上げるより先、ソイツは名無しをぶっ刺した
「名無し…」
天内が手を伸ばす
傑がその前に立ち塞がった
「こっちの賞金首には無下限もクソもかけてねぇのか。幸運だったな」
体勢を崩す名無しが呪力を巡らせながら傑と俺に声をかける
「行って、天元様の所ッ!」
ボダボダと流れ落ちる鮮血は反転術式のお陰で微かにだが治まる。ほんの一瞬固まってた俺と傑に名無しがソイツにしがみつきながら声を振り絞った
「なにやってんの早くし
ドゴッ
鈍く重い音。正面で舞う土埃
名無しが蹴り飛ばされたと認知した時、傑が天内を引っ張り、俺はその場に残った
二人ともそれが賢明だと感じたからだ