ありえねーだろ
まるで静かな恋のような
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「夜蛾セン、呼んでるよ」
セミの鳴き声が鬱陶しい呪術高専の中庭、同級生の名無しがチョイチョイと校舎を指さした
「お前…呼ぶなら普通に呼べよ」
髪から滴る水滴を見てため息をつくと彼女は考え込む素振りをした後に俺に指さす
「無下限使えばいいじゃん」
何言ってんの?
さも当たり前のような顔付きで名無しは俺に目掛けて発射したホースを下に下ろし、蛇口を閉めた
(俺がなんでお前に無下限使わねーか何にも知らねぇクセに)
「夜蛾セン何だって?」
「分かんない。悟と傑を連れてこい〜ってしか言ってなかったから」
声真似をしながらホースを片付ける名無しに俺は思わず吹き出した
「似てた?」
「似てる。夜蛾センの前で一回やってみろよ」
「やなこった」
「ケチ」
そんな話をしていたら夜蛾センが教室から顔を出して待っている所を見て俺と名無し二人して笑ってしまった
「おい、人の顔を見て笑うな」
「せんせ、悟連れてきました〜。私はこれにておいとましまーす」
敬礼した名無しがくるりと後ろを向くと夜蛾センはその背に向けて声をかけた
「何を言ってる、お前にも話があるんだぞ」
「ゲッ……声真似の説教?まさか聞かれてたとか!?」
「ぶくくッ…ウケるwwwwww」
名無しは基本真面目な方だ。硝子とはまた別のタイプだが、反転術式を使える上に体術での戦闘も可能な為、たまに任務に駆り出されることもしばしば
「取り敢えず中に入れ」
「えっ、傑呼んできてないけど」
「後ろにいるだろ」
夜蛾センの言葉に俺と名無しは同時に振り向く
「君はともかく悟は流石に気付くと思ったのに」
「「ぎゃーッ!(時差)」」
硝子がいたらきっと『くだらねー』とか言うんだろうな。俺は心でそう思いながら傑の気配に気付けなかった自分に心底驚いていた
(やっぱ……コイツが近くにいると感覚鈍るな)
「で、せんせーはなんの御用件で私たちのこと呼んだの?硝子は呼ばないの?」
「いや、硝子は高専に残す。今回は名無しが出なければならない任務なんだ」
「出なければならなぃ〜?」
なんだそれ
名無しが首を傾げる
「名無しが出ていかなきゃならねー理由でもあんの?」
りんごジュースのパックにストローをぶっ刺し、ぢゅーーーッと美味そうに飲む。俺はそれを横目にコーラの缶を開けた
「今回の任務は"星漿体"の護衛と抹消だ」
「それが名無しとなにか関係でも?」
傑が名無しに続いて首を傾げた
「その"星漿体"と相性のいい人材が名無しだそうだ。勿論、天元様のご指名でな」
「「「は?」」」
俺と傑、名無しの声が重なった
セミの鳴き声が鬱陶しい呪術高専の中庭、同級生の名無しがチョイチョイと校舎を指さした
「お前…呼ぶなら普通に呼べよ」
髪から滴る水滴を見てため息をつくと彼女は考え込む素振りをした後に俺に指さす
「無下限使えばいいじゃん」
何言ってんの?
さも当たり前のような顔付きで名無しは俺に目掛けて発射したホースを下に下ろし、蛇口を閉めた
(俺がなんでお前に無下限使わねーか何にも知らねぇクセに)
「夜蛾セン何だって?」
「分かんない。悟と傑を連れてこい〜ってしか言ってなかったから」
声真似をしながらホースを片付ける名無しに俺は思わず吹き出した
「似てた?」
「似てる。夜蛾センの前で一回やってみろよ」
「やなこった」
「ケチ」
そんな話をしていたら夜蛾センが教室から顔を出して待っている所を見て俺と名無し二人して笑ってしまった
「おい、人の顔を見て笑うな」
「せんせ、悟連れてきました〜。私はこれにておいとましまーす」
敬礼した名無しがくるりと後ろを向くと夜蛾センはその背に向けて声をかけた
「何を言ってる、お前にも話があるんだぞ」
「ゲッ……声真似の説教?まさか聞かれてたとか!?」
「ぶくくッ…ウケるwwwwww」
名無しは基本真面目な方だ。硝子とはまた別のタイプだが、反転術式を使える上に体術での戦闘も可能な為、たまに任務に駆り出されることもしばしば
「取り敢えず中に入れ」
「えっ、傑呼んできてないけど」
「後ろにいるだろ」
夜蛾センの言葉に俺と名無しは同時に振り向く
「君はともかく悟は流石に気付くと思ったのに」
「「ぎゃーッ!(時差)」」
硝子がいたらきっと『くだらねー』とか言うんだろうな。俺は心でそう思いながら傑の気配に気付けなかった自分に心底驚いていた
(やっぱ……コイツが近くにいると感覚鈍るな)
「で、せんせーはなんの御用件で私たちのこと呼んだの?硝子は呼ばないの?」
「いや、硝子は高専に残す。今回は名無しが出なければならない任務なんだ」
「出なければならなぃ〜?」
なんだそれ
名無しが首を傾げる
「名無しが出ていかなきゃならねー理由でもあんの?」
りんごジュースのパックにストローをぶっ刺し、ぢゅーーーッと美味そうに飲む。俺はそれを横目にコーラの缶を開けた
「今回の任務は"星漿体"の護衛と抹消だ」
「それが名無しとなにか関係でも?」
傑が名無しに続いて首を傾げた
「その"星漿体"と相性のいい人材が名無しだそうだ。勿論、天元様のご指名でな」
「「「は?」」」
俺と傑、名無しの声が重なった