ありえねーだろ
まるで静かな恋のような
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そっと覗き込むと小さな女の子二人が牢屋のような場所に閉じ込められていた
「この二人のせいで何人危険な目に合ってると思っているの!」
話し合いだろうか?でも一方的に女の子達を攻めているような口ぶりだ
「酷い……傑、止めに行…」
その時見上げた親友の顔を私は絶対に忘れない。冷めたような、呆れたような顔で子供を攻める大人を見ていた
「少し、様子を見てくるよ」
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━
……
ーーー傑はそれ以降
戻ってこなかった
私は気づくと高専の医務室に寝転がっていて…。すぐ隣に悟が眠っている状態だった
(頭……痛った…)
試しに回した反転術式は結局まったく効かなくて……
目を覚ました悟と、様子を診に入ってきた硝子に傑に何があったのかと問い詰められるばかり
知らないって言ったら二人とも満足してくれたけど…。少し後、カルテを診た硝子が微かにため息を着いて私に目を合わせた
「名無し、妊娠五週目。これ…誰の子?」
「え……」
思わぬ答えに固まる私
そしてもう一名
「なに?名無しの腹にガキが居るってワケ?」
悟が硝子にそう聞きながら私を指さした
「そうだよ。流石に腹の子供から養分なんの取られて体調崩す"つわり"は反転なんかじゃ治らない。で、これ誰の子なの?呪術師の子?非術師の子?」
硝子がボールペンをカチッとならしてカルテに書き込む
「硝子、硝子」
私の後ろで悟がわざとかのようにヒソヒソ硝子を呼んだ
「なんだよ」
「多分、俺のガキだと思う」
うわ、悟……カミングアウト早くないか!?
「なんだよその目、まさか俺とヤッた後…また別の男とヤッたとかないよな?お前そんなビッチじゃねーだろ?」
「ヤッてないもん!あの後からは生理…来てないもん…」
硝子が手を叩いて私たちの間に割り込んだ
「はいはい五条の子ね。それならそれで面倒になるんじゃない?まず一番に名無しも五条も未成年だし…どうなの?五条家はそこら辺狭いの?広いの?」
「広くしとく」
広くしとくってなんじゃそりゃ…
「テキトーな家系から見合い話持ってこられるよりマシだっての。だから今度近いうち籍入れに行くからな」
「え!むちゃくちゃすぎるでしょ!付き合ってもないのに…」
「ハハッ、クズらしいじゃん」
呑気に笑う硝子の隣で悟が少し考え込み始めた
「どしたの?悟」
「……いや、名無しはしばらく高専から出ねぇ方がいい気がして」
「なんで?」
「名無しが妊娠したって知られたとして、腹の子が俺"五条悟"のガキだってバレたとしたら利用されかねねーと思う」
硝子がカルテのペンを止めてう〜んと考えた
「そうだねー、今は夏油の事もあるし。しばらくは名無しに目は向けられないだろうけど…腹が大きくなったら話が別になるな」
し〜んとした気まずい空気
私はお腹をさすってそのまま黙っていた
「ま、無理に動かない事だね〜。呪力もしばらくは使わない方がいいと思う。腹で回せば当然子供に持っていかれるし。非術師になった気持ちでいればいいだけの話じゃん?」
(そっか……集落に行って呪いと戦った後に具合が悪くなった理由はそれだったんだ)
「硝子、お腹ってどれ位で目立つようになっちゃうかな?」
「私は産婦人科の先生じゃないから分からないけど……」
カコカコ
携帯をいじって硝子がカルテにまた書き込んだ
「大体12周辺りから分かりやすくなるみたい。そしたら完璧外出禁止だね。分かりにくい時期は散歩くらいならいいだろうけど…」
「んじゃあ、俺が傑をもう少し見てくっから、硝子は名無しの事頼んでもいいか?」
「良いよ」
ホイホイ進む話に私はついていけない。この先どうなっていくのか、楽しみで少し不安になるばかりだった
「この二人のせいで何人危険な目に合ってると思っているの!」
話し合いだろうか?でも一方的に女の子達を攻めているような口ぶりだ
「酷い……傑、止めに行…」
その時見上げた親友の顔を私は絶対に忘れない。冷めたような、呆れたような顔で子供を攻める大人を見ていた
「少し、様子を見てくるよ」
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……
ーーー傑はそれ以降
戻ってこなかった
私は気づくと高専の医務室に寝転がっていて…。すぐ隣に悟が眠っている状態だった
(頭……痛った…)
試しに回した反転術式は結局まったく効かなくて……
目を覚ました悟と、様子を診に入ってきた硝子に傑に何があったのかと問い詰められるばかり
知らないって言ったら二人とも満足してくれたけど…。少し後、カルテを診た硝子が微かにため息を着いて私に目を合わせた
「名無し、妊娠五週目。これ…誰の子?」
「え……」
思わぬ答えに固まる私
そしてもう一名
「なに?名無しの腹にガキが居るってワケ?」
悟が硝子にそう聞きながら私を指さした
「そうだよ。流石に腹の子供から養分なんの取られて体調崩す"つわり"は反転なんかじゃ治らない。で、これ誰の子なの?呪術師の子?非術師の子?」
硝子がボールペンをカチッとならしてカルテに書き込む
「硝子、硝子」
私の後ろで悟がわざとかのようにヒソヒソ硝子を呼んだ
「なんだよ」
「多分、俺のガキだと思う」
うわ、悟……カミングアウト早くないか!?
「なんだよその目、まさか俺とヤッた後…また別の男とヤッたとかないよな?お前そんなビッチじゃねーだろ?」
「ヤッてないもん!あの後からは生理…来てないもん…」
硝子が手を叩いて私たちの間に割り込んだ
「はいはい五条の子ね。それならそれで面倒になるんじゃない?まず一番に名無しも五条も未成年だし…どうなの?五条家はそこら辺狭いの?広いの?」
「広くしとく」
広くしとくってなんじゃそりゃ…
「テキトーな家系から見合い話持ってこられるよりマシだっての。だから今度近いうち籍入れに行くからな」
「え!むちゃくちゃすぎるでしょ!付き合ってもないのに…」
「ハハッ、クズらしいじゃん」
呑気に笑う硝子の隣で悟が少し考え込み始めた
「どしたの?悟」
「……いや、名無しはしばらく高専から出ねぇ方がいい気がして」
「なんで?」
「名無しが妊娠したって知られたとして、腹の子が俺"五条悟"のガキだってバレたとしたら利用されかねねーと思う」
硝子がカルテのペンを止めてう〜んと考えた
「そうだねー、今は夏油の事もあるし。しばらくは名無しに目は向けられないだろうけど…腹が大きくなったら話が別になるな」
し〜んとした気まずい空気
私はお腹をさすってそのまま黙っていた
「ま、無理に動かない事だね〜。呪力もしばらくは使わない方がいいと思う。腹で回せば当然子供に持っていかれるし。非術師になった気持ちでいればいいだけの話じゃん?」
(そっか……集落に行って呪いと戦った後に具合が悪くなった理由はそれだったんだ)
「硝子、お腹ってどれ位で目立つようになっちゃうかな?」
「私は産婦人科の先生じゃないから分からないけど……」
カコカコ
携帯をいじって硝子がカルテにまた書き込んだ
「大体12周辺りから分かりやすくなるみたい。そしたら完璧外出禁止だね。分かりにくい時期は散歩くらいならいいだろうけど…」
「んじゃあ、俺が傑をもう少し見てくっから、硝子は名無しの事頼んでもいいか?」
「良いよ」
ホイホイ進む話に私はついていけない。この先どうなっていくのか、楽しみで少し不安になるばかりだった