情報屋の記録
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「あれ、段ボールじゃない…」
目を覚ますと昨日までの冷たい路地裏ではない。消毒液の匂いのするここは医務室のようだ。上体を起こし辺りを見渡す。誰もいないようだ。
「二度寝しよ」
「するんじゃねェ馬鹿野郎」
「うわぁっ…!?」
突然の声に驚きベットから転げ落ちる。見上げるとそこには仁王立ちするユースタス、こと船長がいた。
「あ、おはよう?」
「そんな体勢で挨拶すんな」
そう言われて立ち上がる。立ち上がっても身長差のせいで見上げると首が痛い。
「えっと、運んでくれたの?」
「あァ、テメェがぶっ倒れたせいでな」
「おっと、それはごめん…」
申し訳なくなって下を俯く。すると目の前に何か差し出される。
「これは…?」
広げると、それは白いシャツと黒いスラックスだった。見上げると船長はそっぽを向いていた。
「…テメェの服だ」
「そんな服じゃ動きづれェだろ」
そう言って私の服を指差す。確かに真っ黒のカジュアルドレスは船では生活しづらそうだ。
「確かに…ありがとう」
失礼なのは承知だが意外と優しい。言葉遣いこそ荒いが、船に乗せてくれたり、居候させてもらうだけなのに服も買ってくれる。
「ところで、次はどこの島に行くの?シャボンディ諸島?」
「あァ、そうだ。」
「精々振り落とされんなよ」
そう言った船長の笑みは挑戦的だった。
「勿論!」
大きく頷き、踏み出した一歩はきっと今までの一歩より価値があるだろう。
目を覚ますと昨日までの冷たい路地裏ではない。消毒液の匂いのするここは医務室のようだ。上体を起こし辺りを見渡す。誰もいないようだ。
「二度寝しよ」
「するんじゃねェ馬鹿野郎」
「うわぁっ…!?」
突然の声に驚きベットから転げ落ちる。見上げるとそこには仁王立ちするユースタス、こと船長がいた。
「あ、おはよう?」
「そんな体勢で挨拶すんな」
そう言われて立ち上がる。立ち上がっても身長差のせいで見上げると首が痛い。
「えっと、運んでくれたの?」
「あァ、テメェがぶっ倒れたせいでな」
「おっと、それはごめん…」
申し訳なくなって下を俯く。すると目の前に何か差し出される。
「これは…?」
広げると、それは白いシャツと黒いスラックスだった。見上げると船長はそっぽを向いていた。
「…テメェの服だ」
「そんな服じゃ動きづれェだろ」
そう言って私の服を指差す。確かに真っ黒のカジュアルドレスは船では生活しづらそうだ。
「確かに…ありがとう」
失礼なのは承知だが意外と優しい。言葉遣いこそ荒いが、船に乗せてくれたり、居候させてもらうだけなのに服も買ってくれる。
「ところで、次はどこの島に行くの?シャボンディ諸島?」
「あァ、そうだ。」
「精々振り落とされんなよ」
そう言った船長の笑みは挑戦的だった。
「勿論!」
大きく頷き、踏み出した一歩はきっと今までの一歩より価値があるだろう。
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