罪滅ぼしと救済目指したは良いけどこれで良いんだろうか…?
よう、お前ら
俺だ
オビトだ
俺がこっちに飛ばされてから
大分時間がたち
早い物で俺も10歳になった
この戦乱の時代は中々にシビアな
もんが有って、10歳って言ったら
早い奴だともう戦に出てるらしい
最初、俺も写輪眼…
と言うかすでに万華鏡写輪眼を
開眼しているので力のほどを見て
戦に出してみては?
って意見が集落の奴らから
出てたんだが
俺の身体があんまりにも貧弱
だったせいで無しになった
正直これには俺も頭を抱えている
だってよ…
何の特典なのか知らねぇけど
永遠の万華鏡になってて
写輪眼使いたい放題だぜ!!
って思ってたら
走ったらすぐ息切れするわ
雨に打たれれば翌日熱出すわ
大声で怒鳴りでもすれば咳き込む
挙句の果てには
急に立ち上がっただけで
立ち眩みと来たもんだ…
未来で死ぬ思いでジジイに
身につけさせられた技術は
問題なく使えたから
ただ単に体が弱すぎるってだけ
それだけだが
この戦ってなんぼの時代では
正直生き辛い
なまじ未来でバリバリ動いてたから
余計に思った様に動かない身体との
ギャップに参っている
子供の頃なんてぶっちゃけ
元気だけが取り柄みたいな
感じだったしな
風も引かなかったし…
おい、誰だ今バカって言ったやつ
お前、アレだぞ
バカは風邪ひかないんじゃなくて
風邪ひいた事に気づかないだけ
だからな!
暁の頃飛段の奴がそれだった…
まぁ、話はそれたが
戦闘だとかで動き回ってなければ
神威使うのも大して問題は
無いんだ
アレの代償ってチャクラであって
体力が減るとかではねぇし
だから俺は戦には
基本出ない事になった
ただ、デカい戦の時は
神威経由で物資の補給だとか
緊急避難経路として
待機しておいてくれとよ
ただ、これもあんまり多用…
と言うかあてにはしないらしい
と言うのも、マダラ…父さんと
イズナ兄ちゃんと言う保護者共が
いい顔しなかったからだ
理由はまぁ、アレだ
万華鏡写輪眼をどの程度までだったら
使っても問題ないのかって
一人の時に庭で試したら
途中で超ナチュラルに限界迎えたらしく
何のモーションも無く吐血した
痛いとか苦しいとか何にもなく
ただ、ケポッと…
その瞬間だけを偶々通りかかった
父さんとイズナ兄ちゃんが見てた
結果、まぁ
お察しの通り普段の冷静さはどうした
って位の大騒ぎだったわ
父さんは俺抱えて
「医者ぁぁあぁぁあっ!!!」
って走り出すし
イズナ兄ちゃんに至っては
「いやぁーー!!オビトがーーー!!?」
半泣きだったし…
何とか落ち着かせて
どうしてこうなったかを話せば
一人の時にやるなとか
無茶するなとか…
過保護共め…
おかげで俺は集落の男連中が
戦に出てる時には女や、まだ戦えない
子供達とお留守番ってわけだ
けど、その間あまりにも暇なもんで
万が一に備えて集落に残ってる奴らに
護身術だとか簡単な当的術とかを
教える許可をもぎ取った
後は簡単な…だけど
この時代からすれば最先端に
成りかねない治療法や薬学とか
こっちは女メインに教えてる
だってうちはって医療忍者が
全然って言っていい程居ねぇんだよ
この時代の医者って
ちゃんとした所だと
大名とか国お抱えのけったいな
奴らばっかりで
他だとヤブだってわんさかいる
最悪薬売りって名乗って
物はその辺の適当な雑草混ぜただけの
かなりヤバいもん高額で売りつける
奴だっている
そらバタバタ死んでく訳だぜ
そんなんだから
未来では常識に成ってる事や
お年寄りに聞いた薬に出来る
野草、生き物を教えるだけで
うちはの死亡率は一気に下がった
あんたら…
今まで良く生きてたな…
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