俺の名前はオビト


うちはオビトだ



俺は過去と言うか未来と言うか
今現在の俺の状況からは
なんと言ったらいいか分からないが
そこで1度死んでいる

ここに来ている奴なら
ある程度解るだろう事を前提に
ざっくり話すが

例の第4次忍界大戦で死んだ後
何やかんやあってここに飛ばされた訳だ…





子供の姿………



それもとびっきり
弱体化して…………………。



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さて…

俺が今何処にいるか



ここは、木ノ葉隠れの里創設前の
うちは一族・頭領の屋敷


さらに言うなれば
うちは一族頭領、うちはマダラ

今現在の俺の養い親である
彼の腕の中である


どう言う事だって言われれば

縁側に座ってぼ〜っとしてたら
土産だって奴が桜餅を買ってきて
折角だから食おうと思ったら
何故か縁側に胡座をかいた奴の膝に
抱えられ自分で食えるってのに
所謂「あ〜ん」をされて食わされている



「ほら、オビト…口を開けろ
どうだ？美味いだろう」

『………（もっちゃもっちゃ』



因みに奴こと、うちはマダラは
俺の知らないニッコニコの
満面の笑みで楽しそうにしている




・・・。





まぁ、まて


言いたい事、聞きたい事は
多々あるだろうし
こっちも外見は兎も角
精神的にキツイ物があるが

そもそも何故にこんな事に成っているかだ


この時代で何かよく解からないが
時空間忍術系の巻物を調べてたら
原因はこれまたよく解からないが
その巻物が突然作動し丁度
死んだ後でごちゃごちゃと
考え事してた俺が召喚されたらしい


状況的に、生き返ったんだか
なんなんだかそれも訳分からないが
取り敢えず俺はここで第2の……

いや……人生の転機って意味なら
ある意味2回目どころじゃないんだが

まぁ、新たな人生を送らなければ
ならない訳だ……



元の時代だったりに帰らないのかって？




帰れねぇんだよ！

件の巻物が一回コッキリの
呼び出し専用の片道切符だったからな！



「どうしたオビト？
ほら、早く口を開けろ」


ムニムニ…


ジジイ………いや、父さんが
桜餅で口をつついて来る…

あ？

うるせぇ！
ジジイとかマダラって呼ぶと
すっげぇ怒るんだよ！
未来では曾祖父さんでも今は父親だって！

因みに親父呼びも何か嫌なんだとか


最初の頃はお互いアレだったが
今ではもう慣れたさ…

奴に至ってはうちは特有の
「家族大事に」が遺憾無く発揮され…

と、言うか"うちは"としての力は
本物だったがやたらと貧弱な幼児
って所に庇護欲感じちゃったのか
今ではめっちゃ溺愛されている

因みにマダラの弟のイズナ兄ちゃんも
負けず劣らずの溺愛加減である


ってか、マダラさんよ…
あんた未来で「力無いものは醜い」
って考えじゃ無かったか？

どんな心境の変化だ



まぁ、何はともあれ
帰れないんじゃ仕方ないからな

取り敢えず俺は俺の罪滅ぼしと
【救われた】とは言いがたかった
うちはマダラ救済を目指す予定だ













いや、にしても美味いな…
この桜餅





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