これが俺の生きる世界
「ナルセ君には明日からしばらくの間
木の葉に行ってもらいたい」
「『…あ"ぁ?』」
「同じ顔してハモるな!怖いから!」
「旦那ぁ、ナルセェ…
もの凄い柄悪いぞ……うん」
「チッ!
つーかなんでナルセが木ノ葉に行かなきゃ
なんねぇんだよ」
何故に俺の可愛い息子を木ノ葉なんぞに…
と不機嫌丸出しの顔でぶーたれるサソリ
『何故に明日から?
時期も特別何か有る訳じゃ無いし
(もうしばらくすれば中忍試験だけど……)
てかもっと早く言えし』
「指名とかの任務が重なったりして
バタバタしててな……いや、すまんかった」
ほんのり情けないリーダーを
呆れ顔で見ていたデイダラが
ナルセと同じ疑問を聞き直す
「つかマジ…何で明日からなんだ?うん」
「いや、明後日に木ノ葉のアカデミーで
卒業試験があるらしくてな
それでナルセ君は暁で育ったから
額宛て持ってないだろう?
もう十二歳に成るんだから一応
一人前の印として額宛てを貰って来て
もらおうと思ってな
序でにその流れで中忍試験も受けてきて
欲しいんだ……」
「ってかそのまえに何で木ノ葉なんだよ!
額宛てなら他の!それこそ俺と同じ
砂隠れだって良いだろうが!!」
ーだんっ!
苛立ったサソリが
机を叩きつけるとペインは
苦笑いを浮かべた
「いや…木の葉は割りかし安全だし
治安もいいし…それにナルセ君は一応
木の葉の出身だしで……」
「あそこは一般人からしたら治安は
良いだろうが特殊なやつ…特に人柱力
に対してはトップクラスに最悪の場所だぞ!」
サソリは心配性(ナルセ限定)で
過保護(これもナルセ限定)なためか
なかなか引き下がらない
『…ハァ)
心配しなくても大丈夫だよ父さん…
俺だってあそこの現状はしってる
けどさ、結局俺の帰る場所って
木の葉じゃなくて暁だから長期任務
位に思っておかない?』
「ナルセ……」
「…(旦那…コレ絶対感動して
脳内大騒ぎしてんなぁ)」
『まぁ、父さんとか暁の皆が
傍に居ないって思うと寂しいけどさ…』
「可愛い!!解った!
百歩譲って木の葉に行くのは認める!
けど、俺も一緒に行く!!」
ぎゅぅっっっ‼︎
息子のいじらしい一言に
感極まったらしいサソリが
ナルセを抱きしめて撫で回す
『うわぁっ!
ちょっ、父さん苦しいよ!
あとボサボサに成るから!』
「うるせぇっ‼︎可愛すぎるお前が悪いっ‼︎」
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