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番外編


※リヴァミカ婚約中設定






ガヤガヤ…




今日は10月31日
即ち、ハロウィン…

調査兵団では、慰労会も兼ねて
ハロウィンパーティが開かれていた

ハロウィンパーティーと言っても
本来の死者をどうとか
魔除がなんだとかは関係なく
そこはハロウィンに便乗した
コスプレパーティーと化していた



「すっげーー!
調査兵団って、こんなイベントも
やってるんだな!」

「まって、エレン落ち着いて!
暴れ過ぎてしっぽが取れかけてるよ!」

「おっと!悪い悪い…
それにしても、アルミンのそれ
めっちゃ似合ってるな!

魔女!!」

「…魔法使いと言って……」



エレンの言った通り、アルミンの
コスプレは、とてもよく似合っていた

しかし、たけの長いローブに
とんがりボウシと魔法の杖は
まだ、幼さが残る可愛らしい顔つきの
アルミンでは、どうしても
魔女に見えてしまう

本人も着替えの時に
「あぁ、言われるだろうなぁ」
と思ってはいたようだが
実際に身近な彼に言われた事で
影を背負ってしまった

周りにいた同じく104期生たちは
そのやり取りにケラケラと笑いながらも
それぞれの衣装に感想を言い合っている

周りを見渡すと、仲のいいグループで
固まって、ワイワイと楽しんでいる

幹部勢はまだのようだが
これだけの人数が居るのだ
衣装が多々被っている人物は居るが
色合いやデザインの違いから
あからさまに被った感は無い


エレンは狼男
アルミンは魔法使い
ジャンは吸血鬼
コニーとベルトルトがミイラ男
ライナーがフランケンシュタイン

次に女性陣

サシャはメイド
クリスタが赤ずきん
ユミルは狼女
ミカサは着替えに戸惑って居るのか
まだ来ていない

彼女らは可愛らしい衣装ではあるが
ハロウィンという事で血糊メイクが
中々にエグくかなりホラーな仕上がりに
なっている



『ごめん、遅れた』



皆でミカサ遅いねー
なんて言いながら談笑していると
お待ちかねのミカサが
走りよってきた



「遅かったな、ミカs…」

「まって、ミカサ!
それ危ないよ!?」

「ひゅ〜!!」

「ひゃ〜!!とんでもなく
セクシーな事に成ってますよ!」


「!!!!」バタンッ!!

「おい!あまりの衝撃で
ジャンが鼻血出して倒れたぞ!!」

「と、取り敢えず寝かせとこう…」


『ごめん、渡された衣装が少し
小さくて着るのに手間取った』



そういうミカサの衣装…

シスターなのだが、
ただのシスターでは無く

ハロウィンらしく所々ボロボロに破け
胸元や太腿が大きくさらけ出されている

更には発育の良い彼女にその衣装は
小さかったらしく、パツパツで
特に胸元が今にも溢れてしまいそうだ
おそらく着る時に1番戸惑った
場所であろうそこは
無理やり詰め込んだ様になっていた



「ね、ねぇミカサ?
それ、大丈夫なの?」

『ちょっとキツくて苦しいけど
何とか…』



目を覆う者、顔を背ける者
赤くなりながらもついつい
目線がロックオンされている者

様々な反応の中、クリスタが
控えめに確認したが
彼女が聞きたかったのは
そういう事では無いはずだ

どうした物かと104期の良心
クリスタとアルミンが悩んでいると
遅れてきた幹部勢がやって来たらしい



「はっはっは!
皆、中々様になっているじゃないか」

「あぁ」

「うっひょ〜!!
皆愉快な格好してるじゃない!!」

「ハンジよ、さっきから気になってたが
お前のその格好はなんだ」

「マッドサイエンティスト」
「何時も通りじゃねぇか」



エルヴィンが亡霊の騎士
ミケはジェイソン
ハンジはマッドサイエンティスト
リヴァイが吸血鬼

更に彼らの後ろ…正確にはリヴァイの
後ろだが、リヴァイ応援隊と化した
リヴァイ班のメンバーがアイドルの
追っかけの如く団扇をもって控えているが
まぁ、それは置いておこう



「被ったぁー!
寄りによって兵長と被ったぁぁあ!!」

「いや、ジャン
確かに衣装は被ってるけど兵長の方が
絶対ハイランクの吸血鬼だ!」

「お前じゃ足元にも及ばないな!」

「笑って言ってんじゃねぇよ!
バカコンビ!!」



コニー、エレンとジャンが
被りだなんだと騒いでいると
リヴァイがスタスタと寄っていき
話に混じる



「ジャンも吸血鬼か」

「はい…被りました…すんません」

「なぜ謝る」

「いえ、何となく…」


「吸血鬼カーストw」



恐縮して腰が引けているジャンを
面白おかしく見ているとリヴァイが
ミカサを見つけた



「まてまて、お前なんて格好してやがんだ
乳がエライ事になってんぞ
美味そうだなおい」

『渡されたのがこれだったんです
あと兵長、本音が漏れてます』

「こりゃ、シスター孕ませて
悪魔を産ませろって事か?
任せろ今夜にでも…」

『兵長、渡されたのがこれだったんです
折角吸血鬼は格好いいんですから
スケベオヤジは心の中にないない下さい』

「ないないとか可愛いなお前
そうか、格好いいかなら直ぐにでも」
「待ちなさいリヴァイ」

「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ
ゲホッ!ゴホッ!ゴホッ!!ぅえッ!!」

「ハンジも落ち着け」

「だってさミケ!あのリヴァイが
おっぱい星人でスケベオヤジだよ!!?」

「……」



本音を隠す気もないリヴァイを
エルヴィンが呆れながら止めに入る

その横では爆笑し過ぎて嘔吐く
ハンジをミケが窘めていた



「あ〜…兵長ミカサのおっぱい
大好きだからなぁ…」

「え?エレンはリヴァイの
おっぱい星人知ってたの?」

「あぁ、はい、執務室に行くと
休憩中はだいたいソファで
ミカサのおっぱい枕か膝枕で昼寝してます
7割はおっぱい枕ですけど」

「7割おっぱいwww」


「ほらリヴァイ
君もいい大人なんだから
変なはしゃぎ方は辞めなさい」

「何言ってんだエルヴィン
この乳はいい大人の方がはしゃぐだろ」

「気持ちは分からんでもないが
みんなの前なんだから抑えなさい」



一瞬でとんでもないカオス空間が
広がり、かかわらん方が良いと判断した
エレン、ミカサを除く104期メンバー達は
そそくさとその場を離れていった


チラチラと様子を伺いながら
笑うユミルとそれを窘めるクリスタ

食事にがっつくコニーとサシャ

「本当にあの人で良いのかミカサ…!」
と男泣きするジャンと慰めるアルミン

あれが人類最強か…と
なんとも言えない顔をする
ライナーとベルトルト



その年のハロウィンは
色々な意味で賑やかなパーティーに
なったのだった


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