07
夢小説設定
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次の日。
朝起きて、皆で朝食をとった。美羽が全員分のサンドイッチを作ってくれていた。
「あれ?美羽、寝不足?」
イタチが美羽に声をかけている。彼女は目を擦りながらひと欠伸。
『だって飛段がさ~怖い話するんだもん』
「そりゃするだろ。夏の泊まりだぜ。今日の夜肝試ししない?」
美羽は断固拒否している。怖いものは苦手なようだ。
「そんなに怖かったか?」
『オバケ嫌いだもん』
「オバケなんかより人間の方が怖いだろ」
オレの言葉に美羽はチラッとオレを見た。
『サソリく…サソリは、オバケ怖くないの?』
「オレ、非科学的な話信じねえから」
「サソリが怖いのは”女”よね」
皐月は言った。オレは視線を皐月にうつす。
「あんたに寄ってくる女ロクなやついないもんね」
「否定できないのが悔しいところだな」
頭に?を飛ばしている美羽。周りの奴らは概ね同意していた。
「サソリの周りの女はまじ熱狂的だもんな」
「婚姻届出そうとした奴いたろ」
「いたいた。危うくバツイチになるところだった」
美羽がはえー、と呑気な声を出した。
『アイドルみたいね』
「おうよ。そんなアイドル彼氏にできて嬉しいだろ?」
ヒラヒラと手を振る。美羽が微妙な顔をした。
『私はもっと…堅実なサラリーマンになりそうな人がタイプなのにな』
「はあ?」
「ていうか美羽って、どんな男が好きなの?芸能人でいうと誰?」
芸能人かあ、と美羽は考える。
『あんまりテレビ見ないんだよなー…うーん…』
少し考えた後、答えた。
『サンジかな』
「3時?」
「ワンピースのサンジだろ、うん」
「二次元じゃねーか…」
オレはチッと舌を打つ。美羽は目をキラキラさせながら言った。
『サンジかっこよくない?優しいし、料理うまいし、レディーファーストだし』
「そうかあ?ゾロのがよくね?」
『ゾロもかっこいいなぁ…でも私はサンジ!』
「あれ、美羽さんって意外にオタクですか?」
『少年漫画に最近ハマったの。サソリが貸してくれて』
ね!と同意を求められて仕方なく首肯する。貸さなきゃよかった。
「漫画好きならスラダン読めよスラダン」
『読んだことないなぁ』
「今度貸してやるよ」
『わーい』
変な方向で盛り上がってしまう。
オレはズズッとコーンスープを啜った。
「漫画ばっか読んでないで勉強しろ勉強」
『勉強…はぁ、そうね』
「今勉強の話すんなよー」
「それはさておき、今日はどこ行こうか?」
イタチの言葉に、デイダラ。
「美羽と旦那は明日までだろ。どっか行きたいとこないの?優先するぜ」
オレは美羽を見た。美羽はまたううん、と考え込む。
『どうする?サソリ』
「買い物したいか、遊びたいか。どっち?」
『その選択肢なら遊びたいかなあ』
「じゃあ遊園地でいいんじゃねえの」
オレの言葉に、皆は同意した。