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最終話(後日談)

【if設定①HO01・02】

条件:不知火菖蒲の生存と犯人を特定

事件解決後、人が死んだ館ではあったが多くの動植物に囲まれたこの館を譲り受けることになった。菖蒲の病は寝室の緑の壁による慢性ヒ素中毒からであった。学校へ通うまでに回復とは至らないものの、車椅子(回転式自在車)で出かけることはできた。その後国内のミステリーブームの火付け役を担う小説家となる。彼女の著作の最初の読者はいつも傍らに立つ使用人だった。先に道を切り開くのではなく、彼女の傍で執筆活動を支え続けた。
(唯一のハッピーエンド)

【if設定②HO03・04】
条件:HO03もしくはHO04が新薬を手にしなかった

結局会社の業績は傾き自社を売却しぎりぎりの黒字倒産となる。
大きな屋敷すらも売り払う為、関係性次第だが二人で静かに田舎で暮らす。
薬学の知識などを活かし田舎で人々を助ける小さな診療所兼薬局をひらく。

【if設定②HO05・06】
分岐なし

【if設定②HO07・08】
条件:花倉が犯人当てを失敗し、景平のみが事件を解決に導く
花倉への下剋上。事務所を自分のものとする。

条件:花倉と景平ともに犯人当てを成功させ事件解決に導く
花倉探偵事務所は後世にも名を残す、名実ともに名探偵と名助手となる。


【設定】
◆舞台:帝都 名華区
日本の中心あたりに位置する都市の洋館、××館。都会の喧騒から離れた山に
その館を所有していたのは医師の父とドイツ人の母を持つミステリマニアの
医学者。「此度、新薬が完成した。共同出資者を一名選出したい。」
NPC01はとてつもない富豪設定に。舞台は大正初期の豪邸※のイメージ。
※名古屋市の旧豊田佐助邸、桑名市の六華苑(旧諸戸清六邸)のような大正初期の洋館を想定。

◆犯人の動機
世間や軍部にこの薬が広まり人々が死ぬ意味など持たぬまま国のために利用され犬死にする人々を減らすこと。

◆招待客の狙い
館の主人が「万病に効く神薬のレシピ」を館のどこかに隠した。
客人たちは知恵を絞り隠し場所を探る。
・軍部に持ち帰れば何階級も昇進しそう。
・傾きかけた家業もどうにかなるんじゃないか。
・主人の体調もよくなるのではないか?
・知恵比べでは負けられない。
などと各自の思惑が重なる。

◆時代背景
ジャンルを時代ミステリとまで細かく時代設定はしないが、大正初期の話にしたい。1920年以前とする。現実世界では1919年に覚せい剤の結晶化に成功している。第一次世界大戦終結後のデフレ波が押し寄せる少し前の話にもしたい。1919年(大正9)以前?くらい。シベリア出兵など米騒動も起きている。その後には軍縮、製薬会社の倒産など様々な業界で打撃がある時代。1923年(大正12)の関東大震災を境に、照明は電灯の時代に移り、今回のトリックであるガスの役割は照明から熱源へと大きく転換しているため。後日談では大きな地震に巻き込まれた設定の者もいるため1918~1920年の冬としたい。

◆招待客の狙い
万病に効く薬の正体は覚せい剤、後の呼び名ヒロポンである。

隠し場所は離れの地下にある座敷牢。
元は館の主である曲淵自身が閉じ込められた場所でもあった。家族が一人残らず死んでからは人体実験に使う場とされていた。
(精神的・身体的虐待などもあり、自分の望まぬ者は皆死ぬことで歪んだ思想や他人の命を軽視してしまう思想が芽生える。)

ただ多少は人の心もあったのか、はたまた心理学の実験の延長線上でしかないかもしれないが、「こんな犠牲者も沢山出るけどそれでもこの薬をほしがるのか?」と問いただしている。

◆トリック案
ガス栓キャップを砂糖でできたものに犯人が変え、夜に蟻が砂糖の粒を運ぶ。
その後ゆっくり漏れ出たガスで亡くなる。
当時のガス事情から可能と考えています。匂い付けもない、有害な成分も多く含んでいます。場所は当初、中京地区を舞台に~と考えており東邦ガスなどの社史も読みました。後々関東大震災の描写も分岐で必要になるかもしれないため関東でもいいかも。
扉の下のアンダーカット部分は現代の建築基準法では建築基準法で換気ができるよう10mm程度空けてありますが当時はどうだったかを再度確認予定。
昨年の夏に取材がてら東京ガスさんのGAS MUSEUMで実物を確認に行きました。
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