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不可思議日和

…天使の悪戯





天使は微笑んだ…。

可愛らしく
…美しく
…あどけなく

…だけど…企み有りげに…





それは、昼下がりのごくごく平穏な街角だった。
…午後になり、陽も陰り始めたが…鳴り止まぬ蝉時雨とむわっとした空気が、まだまだ暑さの余韻を残している…。
多くの人々が行き交い、会話し…それなりに賑わいのあるごく一般的な商店街の通り…。

しかし、そこに明らかにイレギュラーなモノが飛び込んで来た…!

「んふんふふふ~♪」

通りの丁度真ん中を
不思議な格好をした人物が歩いて来た…。
白いワンピースに片翼を背負った長髪の女の子…。
鼻歌交じりにかっぽする、姿…
それが人々の目をえらくひいていたのは言うまでも無い…。

「コスプレ?…何あの羽に水色の髪に…」

「うわっ!綺麗なこだなぁ…」

「何かのキャンペーンか?」

…ざわめく街角
実は理由は彼女(に見えるが…)だけでは無い。

「いっちに♪…いっちに♪」

…彼女の後ろから聞こえる揃った行進の声…。

「みんなぁ~しっかり歩くんだよ!…もうすぐ着くからね♪」

「はぁい♪」

元気なその一団は、楽しげに通り過ぎて行った…。

「マァマ!…あのお人形さん買って!」

そちらを見ていた、幼い子供が母親の手を引っ張ってそう言ったが…。

「………………。」

母親は只アングリと口を開け、彼女らの去る方向を見ていた…。

…そう、天使…
トガが引き連れて歩いていたのは…
与音子のフィギア達!

何の魔法なのかわからないが、人形達は実に可愛らしくキャピキャピと動いていた…。

さて、果たして何処に向かうのやら…。
トガが考えてる事はいったい…。
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