このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

不可思議日和

とある街の片隅で…



素敵な事って…どうしてすぐに起きないのかな…
私は大空に向かって手を広げて…
こんなにも…
未来を待っているのに…



とある街の片隅の…安アパート…
汚い四畳半でひとりのどうしょうも無い奴が目を覚ます。

「ういぃぃ…仕事行かんと…」

雑魚寝から起きて…冷蔵庫をがさがさとあさる…。

「やったぁ!まだあった!…キムチ」

お椀に入ったそれにお湯をかけて…ずずっとすする…。
朝飯終了

顔をざばさば洗い髪を適当にふん縛る。
多分余り清潔で無い…丸まった服を拾い上げて袖を通した。
忘れちゃいけないのは眼鏡…。

「ようっうし!行って来るぜ…ハニィ達!」

…奴の目の先には大量のフィギア達!
足下に転がるは…可愛い絵の描かれた…ちょっとマニアックな雑誌。

「おぉ!遅れるわい!」

チャリを必死にこいでそいつは何時も通り遅刻寸前に乗り込んで行く。


…一応これでも女の子だ。何か悲しいが…。
…かなり世間的に言う…アキバな人。


「バイト代貯まったら…マイラのフィギア買うんだぁ!」

…ぶつぶつ言いながらチャリを飛ばす。


彼女の夢は微妙に…何か間違ってる様な気が…。
…しかし、まぁ彼女は幸せだった。…どこか晴れない心の隅を除いていては…

2/10ページ
スキ