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2150年女神異聞プロローグ

しかし凛とした見た目とは違い至って庶民的な女の子なのだ。
東京の下町で育ち、毎日バレー部で張り切る普通の子。
だが、類い稀なる運動神経となかなかの学力を持ち合わせていて学校では結構な人気者だ。
それでいてそれを鼻に掛けない………と言うかマイペースと言った方が良い様な性格である。
「明日も晴れるかなぁ♪…あっ!もうすぐハッピーバニー始まっちゃう!」
大好きなアニメがやるのを思いだし、慌てて走り出す少女だった。
………彼女の名は
マイラ・パンドーラ
名の通り何処か外国の生まれらしいが、姉兄と共に東京の寺島家に幼い頃に預けられた事もあり、ほぼ完全な日本育ちである。
少々家庭環境は複雑で、今は寺島家の一人娘と姉と双子の兄二人と暮らしている。
しかし、ごく平凡な家庭だった。


……確かに何もかも平凡だったのだ。
そう、ほんの数ヶ月前までは……。

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