「頼むから…もとに戻ってよ！」

「何よ♪嬉しいくせに♪」

多分、石白君本人にばれたら相当迷惑だろうな…ナッちゃんてば、本当に悪戯者で困ってしまう。
確かに私は彼の事…ちょっとは気になっているけど、別に好きとかじゃ無いんだってば！

「グルグ………」

アンディが小さく鳴いて歩みを止めた。

どうやら今度こそ、本人登場である…。
アンディがもっともなついている彼(飼育小屋前が、就寝場所なのが理由なのかは定かでは無いが)

「…あ、おはよ。」

落ち着いた声で、挨拶し…アンディの頭を軽く撫でている。
彼こそが本当の石白君。

「おっはよう石白！」

ナッちゃんはふいに話し方だけ素に戻り、元気に挨拶した。
(やめて～石白君はそんなハツラツキャラじゃないわ！)
ダブル石白に、若干困惑しつつも…私も笑顔を作る。

「おはよう…石白君(微笑)」

やはり挨拶は大切だし。