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ムゲン学園∞桜花楼

「まあいいや…今日はサービスディって事で♪」

そう言ってナタリエ、もとい…ナッちゃんはまた石白君に姿を変えた。
一度悪ノリすると止まらないのが彼女である。楽しい奴というか…力の無駄遣いな奴というか…。
早朝部活の生徒がちらほら登校を始め、擦れ違う。

「ナッちゃん…ケイスンさんおはよう!」

他の学友に声をかけられ、こちらも手を振った。
そう…瞬間変身催眠は私にしか効いていないため、他の学友にはちゃんとナタリエに見えている。
正体バレバレなのに、解けない奇妙な催眠。

「さっさと散歩済まさなくちゃ…」

私が急ぎ始めると、ナッちゃんもアンディの手綱を一緒に引っ張ってくれた。…しかし、やっぱりからかわれていたりする。
大きな石白君の手(無論ナタリエの手だが)が私の手に触れる…。
学ランの感触まで本物そのままなんだから、赤面してしまう…顔も近いし。

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