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パーティーの幕開け!

ジルが触れた途端ハッチはショートし、黒焦げになった。
「相変わらず奇怪な体質じゃなぁ…おぬし」何時の事らしく、エマイユは全く動じず言う。
壊れたハッチのノブを握り締めしばらく無言のジル…。
「また騒がしくなりそうだな…。ふぅ…」ティティは飽きれて溜め息を吐いた。
「あっあのさあ…ジルさん」鈴はひやひやしながらも声を掛けようとしたが…。
「やれやれ、超耐構造電磁波遮断コーティングも、ものの0.2秒で一撃か…」
ハッチの向こうの煙の中から問題の人物が浮かび上がる。オイル塗れの白衣に作業服の青年。…顔にのせた牛乳瓶の底の様な分厚い眼鏡が爆発でずれ、下からジルと瓜二つの顔が覗く…。
「また妙なもん張り巡らせて…僕に喧嘩売ってるね…」睨み付けるジル。
「当たり前だ…また私のラボに入って機材を壊されたら堪らないからな」
「あの時はご飯だって親切に呼びに行ってあげたんじゃん!!」
「私の発明を半壊させて何を言う!」
似た様な姿の睨み合う二人…。双子でも兄弟でも無いのだが瓜二つである。
「また、始まっちゃったよぉ…」鈴はすかさずテーブルの下に避難する。
「ほっとけ…」ティティも壁際に避けた。
エマイユは相変わらず優雅にお茶を味わっている。

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