｢ティマは研究一筋だしさ…｣
と鈴は何とか先に行かせない様ジルをなだめている。
｢あのクソ科学野郎が！！…家計へのしわ寄せも考えてねぇし！…人がバイトから疲れて帰って来て寝てりゃ爆発音で起こされるしもう我慢ならん！｣
と怒れるジル。
エマイユはそんな様子をちらりと見ながら
｢まぁ事実ではあるがのぉ…奴は奴なりに金稼ぎとして何か怪しげとは言え作っておるのじゃからな…｣と言った。
｢我々の経済状態が困窮しているのは紛れも無い事だが…父さんはああゆう性格だしな…止められん｣とティティも腕を組んでうなる。
｢私達のビンボー今に始まった事じゃないし…我慢だよ！ジルさん！｣
鈴は泣き言の様にうったえかける…。
｢そうじゃ…そうじゃ｣
エマイユはまたお茶をすする…地球産の高級セイロンティー。貧乏とは言えどチグハグに無駄が多いのがここのメンツの特徴だ…当然お互いの無駄に関して理解は出来ていない。
｢また地球産頼んだの…｣ジルは溜め息を吐いた。
｢でもとにかくひとこと言ってやる！｣ジルがあるハッチに手を伸ばした。
｢あっジルさん触っちゃ駄目！｣鈴の制止も間に合わず…。
…バチバチバチ！
ドーン！！！
再び火花と煙が上がった…。