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千弥町物語



その日…茜空を見上げていると、金色の筋雲が何処からとも無くなびいて来て…
街の空をクルクルきらきら舞っていた。

…綺麗…!


何か素敵な事が起りそう!

おばあちゃんが言ってたもの…
天から星が落ちて来る時は幸せな事が起るって!


~ 千弥町物語 ~







此所は何処?
まっくら…
恐い…

何処かに浮かんでいるみたいだけど…
…上も下も無く…
私…今どうなってるの?

身体にまるで感覚が無い…

漂う私の目前に突然差し込む強烈な光…

!?

今までとは違い、突風が私の身体を包み込む。

「…きゃああああ!」

…これってまさか…
何処かから落ちてる?
やっとの思いで風に負けじと目を開けると
…航空写真
…いや自分の下の街の景色が拝めた…。
小さな家々が段々大きさを増していく…。

その時は、ありえないだろっ!

…とか驚いているうちに意識が遠のいてしまった…。
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