不可思議日和
サプライズは突然に…
素敵な事って…
どうしてすぐに
見つからないのかな…
このままじゃ、毎日に押し潰されて…
消えてしまうよ…
私自身が…
街角の小さな雑貨屋。
彼女は店員として毎日働いていた。
時給はそこそこ…。
…しかし、色々と無駄に注込んでいるらしく、自業自得だが生活はカツカツだ。食うモンも食わずのせいか何時もぼーっとしている…。
「またギリギリか…仕事をなめちゃいけないよ!」
店長の恒例のお叱りを受けながらひたすらヘコヘコする彼女…。
「ほらっ!チンタラして無いで!…もう少し仕事も速くこなしてよ…人手足りないんだから…」
在庫リストをチェックしながらため息を付いた…。
仕事もろくにこなせなきゃ…頭だって良い訳じゃないし、何か特技がある訳でもない。
こんな自分がこの世界にいる意味ってなんだろう…。
ゆいつの心の支えは…やはり、愛しのフィギア達…。
…しかし何かが寂しいのは否めないのだ。
どうしてだろうか。
家に帰り着き、取りあえず倒れ込む…。
向上心ってなんだっけ…
毎日息してるだけでもだるいよ…
腹も減るしなぁ…
「のぅ…どう思う?…エマちゃん…」
とフィギアに話しかけたがもちろん返事は無い。
ああ…神様……こんなワシにも何か…何つーかサプライズを下さいな…。
…例えば…
窓の外に目をやり見上げるとすっかり…星空だ。
「あの輝く星をひとつとか…」
と苦笑いした。
その時、夜空に流れ星が流れた…
綺麗と感じるも束の間…
それは段々と大きさをましてこちらに向かって来る!
「うそっぉ!」
そう叫んだと同時に巨大な光の塊はアパートに直撃した!
激しい衝撃に彼女は尻モチをつき…フィギア達も転げ落ちた。