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ムゲン学園∞桜花楼

医務室には誰も居なかったので、消毒液だけ借りてじっくんに塗ってあげた。

「痛たたっ!染みるってば!」

「我慢しなさいよこの位…」

息子はお馬鹿なのに…何か時々可愛いく見えてしまう。
そこが駄目な母親に駄目な息子の理由かもしれないが…。

…ガラッ!

ふいに、医務室の扉が開いた…。
誰かが入って来る。

「んっ?石白君?」

いきなり入って来た石白君は…真顔でツカツカと私の方に歩いてきて…

「これ…俺の気持ち…受け取ってくれ!」

と封筒を差し出した!

「ええっ!…何っ!」

一瞬赤面したが…

「あれっ…ナッちゃん授業は?」

じっくんがそう言ったので…悪ふざけと判明。

「ナッちゃん~!からかうのもいい加減にしてっ!」

「あはは♪…雰囲気出て面白いでしょ♪…だけどじっくんには効かなくて不思議?」

ふざけ過ぎなナッちゃんを睨みつけつつ…封筒を奪い取り…取りあえず見る…。

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