「あっ、石白君…相変わらず幸せそうな寝顔だわ…寝かせて置いてあげようかな…」

そっと…彼をほうって置く事にして、小屋から出来るだけアンディを静かにさせながら連れ出した。
アンディはヒグマで…体長は15m程。
まだ中位の熊らしいが、なんで大型の肉食中なんか学校で飼うんだよっ！…って言う感じだ。
それを堂々と構内散歩させているこの学校もかなりおかしいし、こちらもある意味命懸けである。
これ以上大きくなりません様に…
アンディがメスなら良いんだろうけどな(私は未だにアンディの性別が分からん…)
手綱を付けて引っ張り歩くのも、かなりしんどい今日この頃。
アンディはおとなしい性格だがやはり大きいし、獣だし…
必死に引きずって歩いていると、

「おはよう…朝から大変だね」

聞き覚えのある声がした。