最強女神異聞
定期便は週に一度フレイムの街に訪れる蒸気機関のホバークラフトである。
街は砂漠に囲まれている為外へのゆいつの交通手段とも言える。
多くの荷物や人を運んで来る大変重要な砂漠の船だ。
「サンドスチームが来たぞ!」
街がにわかに活気にあふれる。
未璃達もサンドスチームを見ようと大通りに向かった。
…すると何時にも無く発着駅の方からざわめきが聞こえてくる。
三人も不思議に思い
「親分何っすかねぇ…」
「珍しい物でも運んでんじゃねぇの?」
と呟く。
ざわめきの方にふと目を向けると…。
「えっ!?」
驚く未璃
「おぉ!」
感激の声を上げる子分達…
…ゴミ掴みが手から滑り落ちた。
人込みが動きを止めていく。
皆が目を奪われるその先には…。
長い銀髪をなびかせ歩く美女の姿があった。
腰まで伸びた髪は少し癖があるらしく毛先が微かに巻いている。
風でなびくとキラキラふわふわとしてこの世の者では無いかの様…。
すらりとした手足、そして何よりもピッタリとしたボディコンに包まれたグラマラスな体とマイクロミニに太股止めのストッキングというセクシーファッションが人目を惹いた。
すっとした鼻に長い睫毛の美しい赤い瞳…。
現実離れした完璧な美女だった。
周りの人間は彼女がさっそうと通り過ぎるのを見守った。