マーズドラゴン団とは世界の平和を守る為に未璃と子分達が結成したチームであるが、
彼等の実際の活動と言えば…。

「気の乱れを断つ為にも小さな事からこつこつと！行くぞ！」

「はい！親分！」

右手にゴミ掴み、左手に雑巾…。

「あー！今日も空き缶があるっすよ！」

缶を拾ってしょいこに入れるジョー。

「また壁に落書きが！」

必死に落書きを落とすガイ…。
その時観光客達がだらだらと歩きながら缶を投げ捨てた。
すかさず

「ゴミ捨んじゃねぇよっ！」

と缶に未璃蹴りが炸裂する！

…カツーン！

「ぎゃ！痛てっ！」

缶は見事に捨て主にヒット！
…未璃の蹴りはなかなか侮れない。

「ごっごめんなさぁい！」

缶を拾って観光客はそそくさと退散した。

「ようしっ！ひとつ解決だ！」

御機嫌な未璃。

「何事にも手を抜かない姿…ステキです！」

と親分を称えながらも…言ってる事の割にはやってる事がマジショボいっすよぉ！
…と子分達は心で泣いていた。
ここは砂漠の田舎町フレイム…。
事件と言う事態はほぼ皆無…。
しかし砂漠を渡る定期便、サンドスチームの到着とともに事件はやって来ようとしていたのだ！