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2150年女神異聞

「…タダの馬鹿ね…」

調子に乗ってる弟に、メアリーはしらけた一言でトドメを刺した。

「何だと!…男のロマンだぞ…分かってねぇな」

「ロマンだかマロンだか知らないけどね、変な事に凝ってる暇あったら部屋の掃除でもしてよね!」

姉は至って現実的…。

「けっ…四角頭女!
早くババアになっちまうぞ、そんな神経質だと!」

…と、悪びれた弟は姉の空模様を忘れていた。

「なんですってぇ!」

メアリーの赤い瞳が更に煮えくり返った。
あらら…。
結局の所、不機嫌なメアリーを一番噴火させたのはサダル自身だった…。
でも、この二人がこんな風にもめてるのは結構よくある事…。
しかし、何だかんだ言っても二人並んで仲良く家事をしているので、喧嘩するほど仲が良いとはこの事かなぁ…。
と思うマイラだった。

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