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2150年女神異聞

…じゃがいもの皮を全て剥き終わったサダルは、使っていたナイフを綺麗にして
…くるり
と宙に舞わせる。
それは正確に、彼の腰に付いた鞘に
ストっと収まった。

「やっぱり、格好いいなぁ…そのナイフ!」

関心するマイラ。

「だろだろ、切れ味サイコーだしな♪」

得意げに妹に威張る兄…。

「また使ってたの?…そのオタクナイフ…」

呆れた目の姉…。
何故、コンバットナイフで野菜の皮なんか剥くんだか…。

「むっ…サバイバルに備えて腕が鈍らない様に訓練だ!」

そう言って、何でもナイフを使う困った弟だ…。

「どこの世界よ…それ。」

ハイハイ…と言った感じで話を流すメアリー。

「俺は戦う為に生まれたのっ!」

彼のいつもの熱いキメ台詞…。
自称戦士…ミリタリーオタクのサダルは、行動も変わっていたが身に着けている物もマニアックだ。
迷彩柄でポケットの沢山付いたズボンに、ゴツい皮ベルト…
ベルトの周りには幾つかのナイフやら、銃器の様な物やら…(多分レプリカだが)が付いてたりする。

「お兄ちゃんはソルジャー?」

「ああ、生まれついてのな!…ふっ」

可愛らしく聞く妹に、兄は実にキザに答えた。

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