2150年女神異聞プロローグ
どうにか今日も追っ手を撒いた。
疲れの余り、ヘナヘナと地べたに座り込む。
「あーもうっ!…こう毎日だとなぁ……部活帰りでただでさえもへとへとなのにっ」
ここ数ヶ月ずっとこんな感じだ。
原因は不明。
追っ手にも色々な種類があって宗教団体の様なのならタ〇リ軍団やら…
一番驚いたのはやっぱし今のだけど。
「ケーサツに言うべきか…やっぱし」
辺りはすっかり暗くなっていた。
小さな外灯の下、溜息を吐きつつ立上がりスカートを叩く。
「帰ろ」
………とぼとぼと歩き出しつつ……。
「ハッピーバニーまた見れなかったじゃん。むー。」
……こんな状況にそれを気にするか。
マイペースを通り超えてある意味最強の神経の持ち主であるのは間違いない。
そんな彼女だからこそ、ここまで耐えて来られたのかもしれない。
めげ知らずと言うか…何と言うか。
……しかし、とにかく毎日が大変だった。
さすがに限界が来ていた。
そして事態が思いもよらない風に次々と展開していく。
こんな事はほんの始まりにしか過ぎなかった。
………過ぎなかったのだ。