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最強女神異聞第一話…旧所続き

裏路地に入ると、
謎の美女を連れて得意になっている子分ジョーがいた。
目を擦りながら、少し落ち着いた未璃がぼやく…。
「何だよ…今のは!」
「この間、間違えて買った激辛スパイス10Kgっす!…意外な所で役立ちましたよ親分!」
実に子分達は得意そうである。
通りのパニックの犯人はこいつらか…。
「助かったけどよぉ…マジ焦ったぜ」
…こいつら結構無茶やるなぁと思いつつも…未璃は感心していた。
「すんません!…なかなかチャンスが無くて…遅くなりやした!」
「お怪我ありやせんか?」
「…あぁ…お陰で何ともねぇよ」
未璃は子分達にそう答えたが、
「ん?」
子分達が話しかけていたのは、例の美女だった…。
「助けてくれてありがとう」
彼女の天使の様な微笑みに、
「当然っす!」
「アイデアは俺っす!」
と目をハートにして美女の周りでワイワイしている…。
「てぇめぇら…やっぱり馬鹿だ…。」
呆れる未璃だった。
…所で大馬鹿と言えば、あの女だ。
あんな時に挑発しやがって…
「おい!お前っ…キレてる奴挑発するなんて馬鹿か」
未璃は腹に据えかね、そう言って美女を睨んだ。
「だってえ!ムカついたじゃん~アイツら!」
美女はしれっとした態度でそう答える。
「なんだその態度!…怪我するとこだったんだぞ!分かってんのかてぇめぇ!」
今にも美女につかみ掛かりそうな未璃を子分達は必死に
「まあまあ…親分」
となだめた。
「まーそーだけどぉ…」
と、美女の方は反省心0の様…。
「とっとと失せやがれ!」
キレ気味に呟く未璃に
「うん。じゃあね!」
とにこりとして彼女は去って行く。
「チンピラいたらヤバイし」
「お送りするっすぅ」
と子分どももデレデレ付いて行く…。
「てぇめぇらも勝手にしやがれ…ふんっ!」
…あんな女、心配損だぜ…。
未璃はそう思いながら、むすっとして歩き出す。
凄げぇ美人だけど…変な女…。

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