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志々雄さんの船の準備で三日間も空けちゃったけど、ホノカは許してくれるかなぁ?
「ただいまぁ」
「ボウヤ!どこ行ってたのよもう…」
「すみません、それよりホノカは?」
「ああ、もうあんたのせいでそっちも大変だったのよ」
「あらら、やっぱり」
頭を抱える由美さんを見てなんとなく察しがつきました。
こんなことだろうと思って、みんなへのお土産の八つ橋の他に、ホノカにはもう一つ特別なお土産を買ってきたんです。
だってこうでもしなきゃ…
「ホノカ、ただいま」
「………」
ばっちりと合った目を逸らし、わざとらしく僕に背を向けるホノカ。
僕が日帰りで終わらない任務に就くと、ホノカは必ずいじけてしまうんです。
まあ、それほど僕と離れるのが悲しいって伝わってきて、それはそれで嬉しいんですけどね。
そりゃあ、僕だって寂しいですけど。
任務は任務ですから…。
「ただいまぁ、聞こえてますかー?」
「………」
ホノカの顔の前にはらはらと手を振り、俯く顔を覗き込むと、またくるりとそっぽを向かれてしまった。
困りましたねぇ…。
「ホノカ、そんなにぶすーってしてると、本当にそんな顔になっちゃいますよ?」
「………」
「せっかくの可愛い顔が台無しですよ?」
「…だって。」
「だって?」
「…だって宗次郎、遅いんだもん!」
「ごめんなさいごめんなさい。その代わり、ほら」
「…あ!」
こんなことだろうと思って、ホノカの大好きな豆大福、それも超特大!
やっぱり買ってきておいてよかったぁ。
「って、また豆大福でごまかすんだから!もう引っかからないもん」
あれれ?さすがにいつもと同じ手は通用しなかったかぁ…。
「じゃあ、これは由美さんに…」
「だ、だめぇ!」
「嘘ですよ、これはホノカに買ってきたんです」
「…あ、ありがとう」
ふふ、ホノカ…相変わらずとんでもなく単純ですね。
でも、そんなホノカが僕は可愛くて仕方がないんですよ。
「ホノカ」
「わぁっ」
「ホノカ、ごめんね?そんなに怒らないで」
「…次は、早く帰ってきてね…」
思い切り後ろから抱きつくと、首を振り向かせ涙ぐんだ上目遣いで強請られた。
そんな顔をされると、つい虐めたくなっちゃうんですよねぇ。
「さあ、どうでしょうねぇ」
「え…」
「次に三日も空けるようなことがあったら、僕は死んだと思ってください」
「宗次郎っ!」
「あはは、冗談冗談」
「もぉー…」
「豆大福、一緒に食べますか?」
「…うん!」
もっと大きい豆大福が買える場所、次までに下調べしておこうかな…。
‐おわり‐
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