ゾムの悪夢に入ったとき三人は焼肉屋の中にいた。

鬱「…嫌な予感がすんねんけど」

コネ「これは…食害されるんちゃうか？」

千「食害？」

鬱「とりあえずゾムに会いに行こう」

三人がゾムのいる席を探していると、鬱、コネシマにとって聞き覚えのある声が聞こえてきた。

ゾム「すみませーん」

コネ「あの声…ゾムちゃうか？」

『はーい、ご注文はいかがなさいますか？』

ゾム「ハラミ20に…5人前で」

鬱「あいつにしちゃ頼む量少ないな」

ゾム「…ｸﾞｽｯ」

千「あの…その…ぞむ？さん泣いてません？」

鬱・コネ「え？」

ゾム「お前ら居らんくなったら…寂しいやろ…戻ってこいよ…食欲もわかへんわ…」

鬱「あ、もしかして…推測やけど、あいつの悪夢って俺らが死んでる世界なんちゃう？」

コネ「その可能性は高いな…」

千「だとしたら、私は一旦置いといて会いに行くべきなんじゃない？」

鬱「あー…サラマンも会いに行った方がいいと思うで」

千「え？なんで？会ったこともないのに？」

鬱「い、色々あんねん。とりあえず行こか」

三人はゾムのいる席に向かった

ゾム「…ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ」

鬱「すみませーん、ハラミ15人前追加でー」

『はーい、15人前ですねー』

ゾム「え…大先生？…な、なんで…？大先生ら死んでもたやん…なんで…？」

コネ「細かいことはええから、食べるで！」

千「お…お邪魔します…」

ゾム「シッマも…ん？その人誰？」

千「あっ…どうも千代間 紗良です。」

ゾム「んー、どっかで聞いたことあるような…まあええわ、俺は鳥井 希 ゾムって呼んでや」

千「はい、宜しくお願いします。ゾムさん。」

コネ「ゾム、いきなりやけど色々説明するで」

コネシマはゾムに今までの出来事を説明した

ゾム「んー、要するにここは俺の悪夢のなかでその悪夢をハッピーエンドで終わらせればここから出れると、で、その女の子は俺ら全員を解放せえへんとここから出られんのやな？で、お前らは死んでないんやな？」

鬱「そう言う解釈であっとるで」

ゾム「よかったぁ、じゃあ食害の出番やなw」

コネ「やっぱりそうか…」

鬱「…フー、サラマン、食害される準備はできたか？」

ゾム「サラマン？今、大先生その子のことサラマンって呼んだ？」

鬱「あー、呼んだで」

ゾム「そっかぁ、やっと会えたな」

千「どういうこと？」

『お待たせしましたー、ハラミ20人前です』

ゾム「その話は後でな、じゃんじゃん焼いてくでー！」

サラマンがいたおかげもあったのか食害は最初の20人前と追加の20人前で終わった

鬱「あかんわ…歩かれへん」

コネ「サラちゃんよう食べとったなぁ」

ゾム「サラマンちゃんわりとよく食べるんやな」

千「はい、よく大食いチャレンジとかしますよ。夢の中だけど沢山食べれたし楽しかったですよ。」

そう言ってサラマンは笑顔を見せた

ゾム「サラマンちゃんの笑顔をみれただけでもう十分幸せやわ」

ゾムがそう言うと四人の体が下半身から徐々に消え始めた。

鬱「あぁー…帰れる…」

ゾム「安心してくれ大先生、脱出したらまた焼肉屋のつれてったるから」

鬱「もう…いいです…」

そんな会話をしているうちに四人の体はゾムの夢から消えた