1-3 写真を撮る話
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陣平たちは警察学校の卒業式を迎え、寮を引き払って実家に帰ってきた。
そんな春休みのある日、リビングでテレビを見ていると母と遊びに来ていた陣平の母が私を呼んだ。
「ねえ、蘭世、写真撮らない?」
と母が唐突に聞いた。
「ほら、陣平と研二くんも警察学校卒業でしょう、それに陣平たち成人式写真すら撮ってないままじゃない。」と陣平の母が付け加えた。
なるほどそういうことか、成人式の時は面倒くさくて式にも行ってないし、私も振袖を着なかった。
「別にわざわざ写真なんて撮らなくても、」と私が渋ると、昼寝していたはずの千速が横に立っていた。
「いーじゃん撮りなよ、蘭世が振袖着たらきっと可愛いよー。」と言って笑っている。
姉は元来私に甘いのだ。
そこまで言われると断りづらくなって、
「わかったよ、写真撮るだけだよ。」と承諾してしまった。