1-1 警察学校に入学する話
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(9年前、20歳)
「あんたたち、どうするの就職?」
成人だからと気前よく連れて行ってくれた地元の居酒屋で姉がいきなり口を開いた。
「警察を受けるつもり、絶対倒産しないしな。」と研二が返す。陣平も「俺も。」と言った。
「また一緒になのね。」とニヤニヤしながらも姉はなんだか嬉しそうだった。
「蘭世は?何科にするの?」
姉が私に話を振った。
「皮膚科とか、手術とか遺体とか怖いし外科とか法医学は無理でしょ。」
「蘭世は学力に才能全振りしてるよな、体育の成績はいっつも散々だったくせに。」
「まさか医学部に行くとは思わなかったけどな」と二人がからかってくる。
「だって医者は最強の資格職じゃん、絶対仕事あるよ」
すっかりぬるくなった生ビールを飲み干して、私も笑いながら返した。
「あんたたち、どうするの就職?」
成人だからと気前よく連れて行ってくれた地元の居酒屋で姉がいきなり口を開いた。
「警察を受けるつもり、絶対倒産しないしな。」と研二が返す。陣平も「俺も。」と言った。
「また一緒になのね。」とニヤニヤしながらも姉はなんだか嬉しそうだった。
「蘭世は?何科にするの?」
姉が私に話を振った。
「皮膚科とか、手術とか遺体とか怖いし外科とか法医学は無理でしょ。」
「蘭世は学力に才能全振りしてるよな、体育の成績はいっつも散々だったくせに。」
「まさか医学部に行くとは思わなかったけどな」と二人がからかってくる。
「だって医者は最強の資格職じゃん、絶対仕事あるよ」
すっかりぬるくなった生ビールを飲み干して、私も笑いながら返した。