2-6 映画に行く話
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事情聴取を終えて書類にサインをし、外に出るともう空が明るくなり始めていた。
不意に、背中から声をかけられた。
「蘭世、おつかれ。」
「陣平、待っててくれたの?」
「まあな。」
「研二は?」
ほらあれ、といって松田が指さした。
そこには研二が車を回して来てくれていた。
研二の愛車は免許を取り立ての頃に買った中古のスポーツカーだ。
日々、研二と陣平のめちゃくちゃな運転の犠牲になっている。
「安全運転でね。」と言うと
「善処します。」と研二が笑った。
明け方の道はガラガラで研二は馬鹿みたいにスピードを出す。
「お姉ちゃんに見つかったら一発免停だよ。」
白バイ隊員の姉のことを思い浮かべる。
「恐ろしいこと言うなよ、ハンドルが狂う。」
と研二が心底恐ろしそうに言った。陣平が可笑しそうに笑う。
共同生活も悪くない。