2-6 映画に行く話
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しばらくしてパトカーのサイレンの音が建物の前で止まり警察官が到着した。
「警視庁機動隊です。」と宣言し防護服姿の警察官が押しかけてくる。
「すぐに終わりますのでもう少しそのまま待ってください。」
と指揮をしている警察官に声をかけられる。泣き出しそうになるのを堪えて頷くことしかできなかった。
爆弾はいくつも仕掛けられていたようで、そのうち一つは私のすぐそばの椅子の下に仕掛けられていた。
警察官が素早く解体していく。あまりの速さに恐怖を忘れ、目が釘付けになった。
もしかして、と思う。
彼はあっという間にいとも簡単そうに爆弾を解体してしまった。
「こちら松田、解体終わりました。」
と防護服を脱ぎながら報告する。周りの警察官に手慣れたように防護服と爆弾の残骸を回収を頼んでいる。
ふらりと立ち上がると“彼”と目があった。と思った時には既に抱きしめられていた。
「悪かった。」
「絶対来てくれると思ってたよ。」
ひとりでに言葉が口から零れた。
陣平が私の身体を離し、少し驚いたように顔を覗き込み、
「やっぱり蘭世の方が一枚上手だな。」
と笑った。