2-6 映画に行く話
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ロビーでいつまでも俯いて座っていると、
「お客様、」と声をかけられた。
その男性はこの映画館の支配人だと名乗った。
「先程、警視庁から当施設に爆弾が仕掛けられているとの連絡が入りました。
犯人はお客様方が不審な動きをすると爆発させる、と言っているようです。
パニックになりますのでシアターの方にいらっしゃるお客様にはお伝えしておりません。
今こちらに警察が向かっておりますので、申し訳ありませんがしばらくの間このままお待ちいただくようお願いします。」
と恐縮しながら言われた。
「えっ...」
突然のことで理解が追いつかない。劇場のスタッフ達も強ばった顔で立ち尽くしていた。
この場に爆弾が仕掛けられている。その恐怖と驚きで動けなくなる。
陣平がいてくれたら、と思うと涙が零れそうになった。