2-6 映画に行く話
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3人での共同生活にもすっかり慣れてきた。
危惧していた通り、研二は全然帰ってこない。非番は女の子とデート、夜は合コン。
我が兄ながら軽薄すぎる。
そんなある日、陣平から映画に誘われた。
「蘭世、今週末暇か?」
「暇だけど、なんで?」
「映画行こうぜ、引っ越しの時チケットもらったのがあるだろ。」
「行きたい!でも研二はいいの?拗ねるんじゃない?」
「あいつはどうせ女とデートだろ。」
「そっか、まあいっか。何が見たい?」
私が携帯で見ていた上映スケジュールを陣平が横から覗き込む。
「これどうだ?」
陣平が指さしたのは感動もののアニメ映画だった。映像が綺麗だと友達が絶賛しているのを聞いた気がする。
「いいじゃん、いま人気のやつでしょ!」
「じゃあ、土曜日で席取るぞ。晩飯食べてからレイトショー見て帰ろうぜ。」
まるでデートみたいだ。陣平とは付き合いが長いけど、2人きりで映画は初めて。
土曜日が待ち遠しくなった。