2-5 なんでもない日の話
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歩いて行ける範囲にクリーニング店まであるのは本当に便利だ。すっかり常連になっている。
家に帰るとお風呂あがりの陣平がリビングの床で倒れていた。
「こんなとこで寝てたら風邪ひくよ。」
「だめだ、もう動けない。」
「わかったわかった。」
ブランケットを持ってきて陣平にかける。
眠る陣平の横でパソコンを広げて大学のレポートを書いていると
「蘭世、今何時?」と陣平が目を覚ました。
「11過ぎだよ、お昼ごはんどうする?」
「オムライス食べたい。」
「いいよ、じゃあまた後で起こしてあげるからもう少し寝とけば。」
「ああ、そうするわ。」
共同生活を始めるときに家事分担は決めたが、それも1週間で消滅し、今は全ての家事を私がやっている。
そんなに家事は苦ではないし、学生で時間もあるのでまあいっかと思っている。何より洗濯は2人に気を使われるくらいなら全部私がやったほうが楽だ。
「お昼ご飯できたよー。」と対面キッチンのカウンター越しに呼ぶと陣平はいそいそと起きてきた。
「少しは休めた?」
「だいぶマシになった。蘭世、この後買い物行くだろ。荷物持ちしようか?」
「それは助かる、ありがと。」
お昼ごはんの片付けを済ませて徒歩10分のスーパーに買い物に出かけた。
「晩御飯どうする?陣平何が食べたい?」
「カレー。」
「どうしたの、即答じゃん。」
「ゼロが写真送ってきたんだよ、ヒロから習ったんだとよ。」
陣平が携帯の画面を見せてくれる。
そこにはカレーとドヤ顔の降谷さんが写っていた。
「あはは、降谷さん可愛い。いいよカレーにしよう。」
スーパーからの帰り道、陣平が不意に聞いてきた。
「蘭世は毎日飯作るの嫌じゃないか?」
「どうしたのいきなり?」
「いや、別になんでもないけど。俺と研二は何もしないし、仕事不規則だし、自分勝手だし。大変じゃないかと思っただけ。」
「自分勝手な自覚あるんだ。」
と揶揄うと陣平は拗ねたような顔をした。