2-4 一日だけの居候の話
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朝起きてリビングに行くと4人がリビングで雑魚寝していた。
昨日は結局飲みながらそのまま寝てしまったみたいだ。なんだか修学旅行みたいで羨ましかった。
「おはよう、朝だよ。」
「え、今何時。」「7時だ、やば。」
研二と諸伏さんは慌ただしく仕事に行ってしまった。
降谷さんと研二は今日は非番らしい。
私は今日は大学で座学なので朝はゆっくり目だ。
リビングでぼーっとテレビを眺めている陣平のところに行って、開いたファッション誌とコテを差し出した。
「ねえ、今日はこれがいい。」
「それよりこっちの似合うと思うぞ。」
「じゃあそっちで。」
陣平はソファに座り、私を足元に座らせて慣れた手つきで髪を編み込んでいく。
1あっという間にハーフアップが完成した。しかも今日は髪でリボンまで作るという気合の入りようだ。
陣平に、下ろした部分をコテで巻いてもらっていると鏡越しに、降谷さんが棒立ちになっているのが見えた。
「降谷さん大丈夫ですか、起きてますか?」
「あ、はい。」
「どうしたゼロ、二日酔いか?」
「いや、何だか見てはいけないものを見てしまったような気分だ。」
「どうしたんだよ赤くなって。」
「だって松田が女の子の髪いじってるところなんて滅多に見られるもんじゃないぞ。」
「俺は蘭世専属だからな。」
「器用でしょ、うちの陣平。昔からよくヘアアレンジしてくれるんですよ。」
「松田、お前それ絶対ただの幼馴染の距離感じゃないぞ。」
「そうかもな。」
なんて言いつつも陣平はあっけらかんとしていた。
出かけに玄関の鏡にうつる自分と目があった。髪型が可愛い、陣平にやってもらった髪型が可愛い。いつもより少し軽い足取りで家を出た。