2-4 一日だけの居候の話
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玄関ドアを開けると見慣れない革靴が並んでいた。
「ただいまー。」と言ってリビングに入ると
諸伏さんが「お邪魔してます。」と微笑んだ。
リビングの真ん中では真剣な顔をした降谷さんと陣平が何やら空中で手を動かしており、研二がストップウォッチを持っていた。
「2人にはなにが見えてるんですか?」と聞くと
「今日はプラスチック爆弾らしいですよ。」と諸伏さんが答えてくれた。
2人のエア爆弾処理はいつものことだ。私には全く理解できないけど。
「今日は2人なんですね。」
と諸伏さんに言うと
「色々ありまして、」と苦笑いした。
伊達さんと3人で遊びに来るのは珍しいことではないけれど、スーツのまま2人で、というのは初めてだ。
とその時、「解体終了ー。」と降谷さんと陣平が声をあげた。どうやら町は守られたらしい。
「蘭世さん、今日だけ居候してもいいですか?」
とこちらに向き直った降谷さんが唐突に切り出した。
「なにかあったんですか?」
「寮が雨漏りしちゃって明日まで修理できないって言われちゃって。」
「それは大変ですね、リビングに寝てもらうことになっちゃうのでもよければ全然私は大丈夫ですよ。」
「助かります。今日はオレが料理はしますよ。」と諸伏さんが申し出てくれた。
「いいんですか!」
今日だけとはいえ料理から解放されるのは助かる、それに諸伏さんの料理は絶品らしい。
「伊達さんは大丈夫だったんですか?」と聞くと、研二が
「彼女のところに泊まるらしいぜ。」と拗ねたように言った。
「お前はまた振られたのにな。」
と陣平が横から茶々を入れる。