2-3 女子会で酔い潰れる話
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「で、蘭世は幼馴染とどうなった?」
医学部の同期との女子会でいきなり話を振られた。今日は友達の家で女子会だ。
「この前大学にすごい目立つスポーツカーで迎えに来てた人でしょ?同棲してるんだっけ?」
「同棲じゃなくて共同生活、うちの兄も一緒に住んでるの。」
「分かってるって。それで、どうなのよ彼とは?」
「何にもない!」
「一緒に住んでるんでしょ、」
「一緒に住んでても何もないのよ、陣平は私のこと妹かペットの犬かくらいにしか思ってないのよ!」
「あーあ、やさぐれてる。」
「まあ飲みなって。飲んで忘れよ。」
「今日は飲むわ、」
「蘭世が飲むの珍しいー。」
「おーい、起きなよ蘭世。終電なくなるよー。」
「んー。」
「この状態で帰れるかな?」
「お酒から弱い飲まないっていつも言ってたけどここまでとは思わんかったわ。」
ぼんやりしている頭に友達の声が響く。
どうやら飲み過ぎて寝てしまったらしい。
「どうする?泊まってく?」
「んー帰る。陣平呼ぶわ。」
と言って電話をかけると陣平はワンコールで出た。
「もしもしー」
「もしもし、今から迎え行こうか?この前言ってた友達の家だろ?」
「おねがーい、じゃあ待ってるね。」
と言って電話を切る。
「いまワンコールで出たでしょ。」
「蘭世から連絡あるの飲まずに待ってたんじゃない、車出せなくなっちゃうし。」
「めちゃくちゃ甘やかされてるじゃん。」
と友達にからかわれた。
アパートの前で待っていると陣平はすぐに来てくれた。
「おせーよ。」
「ごめんって。ほんと助かった、ありがと。
」
「お前がそんなに飲むのなんて珍しいな。」
「うん、久しぶり。」
「ねえ、陣平。」
「どうした?」
「なんでもない。」
「めんどくせえなあ酔っ払い。」
「ふふふ。」
陣平は心なしか、いつもよりゆっくりな安全運転だった。