このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

記録書『三国志疫鬼』

■第零次争覇
転生世界プロトタイプ。零甲偏と零乙偏があり、前者は史実世界そのまま再現したため疫病が暴威を奮い、ただちに疫病の回収、クリーンな状態での後者が行われ、満足のいく舞台設定を行うことに成功した。なお実験段階なので勝者なし。『疫病』はこの段階から天界の者により『項羽』と『荊軻』として秘密裏に計画の要として構築されていく。

■第一次〜指定されてない争覇全半
三国の行く末や武将の生死等に差異はあれども、後年はほぼ史実通りに終わる。勝者は司馬炎。
願い事は次回でも勝利できること、すなわち『晋国への知恵(軍略の書物を遺す)』であり、記憶の引継ぎは『勝利の余韻(自分が覇者になったという事実)』。

■第四十三次争覇
ほぼ史実通りだが、その裏で秘密裏に『項羽』が投入され、『哀しみ』や『闇の心』に呼応して、『疫鬼』の選定に入る。
この段階で素質のあるとされた転生者は、次回から深い闇の奥底へと、その病にとりつかれることとなる。

■第四十四次争覇
『項羽』の蓄積した力が解放され、司馬家の手により回収された于禁の屍体が疫鬼レイコウとして君臨。司馬家が滅ぶ。それを止める為に各『記録者』や転生者が魂に深刻な傷を負う。
勝者はこの騒乱の中で唯一生き残った君主の孫権。願いは『疫鬼の記憶を引継ぐこと』『またこのような闘いがあるのならば、自分も闘える武器を授かること(疫鬼に有効な武器を貰う)』。

■第四十五次争覇
前回封印された疫鬼レイコウの解放、そして『疫鬼』の本格始動により、世界は疫鬼軍と転生者の闘いとなる。
【疫鬼レイコウの章】

■第四十六次争覇
疫鬼から解放されたとはいえ、魂の修復に時間を要する于禁のいない異例の世界線。
『前世』を求めて記録をたどる夏侯惇やその助けとなる曹操など前世に居なかった転生者の哀愁を漂わせつつも、『疫鬼』は、新たな戦略を企てていた。
この世界の覇者は『劉禅』。引き継いだ記憶は『孔明の助言(来世の疫鬼の君臨危惧)』で、願いは『この勝利の一因となった五丈原の戦いの記録を書物として遺しておくこと』。


■第四十七次争覇
魂の修復に時間を要する『于禁』の代理として再び世に現界した『監査役』の『于圭(宇襟文則)』。
『世界線のすれ違い』を果たしてまた一からの開幕となった争覇の『続き』の前に、『潜伏』していた『疫鬼』が、哀しみの連鎖を嘲笑する。
【疫鬼コウゲンの章】

■第四十八次争覇
魂の修復を終え、ついに世界へと帰ってきた于禁の魂。その心は問題なく『史実』を迎え、いくばくも囚われた彼は感謝とともに、その身を汚名に穢していった。
……しかし、その解放は、新たな『疫鬼』解放の原因となる。
その『疫鬼』は、晩年の王の苦渋なる怒りをエネルギーとし、暴虐な大皇帝となった。
この世界線に覇者はいない。彼に立ち向かえる英傑はもうこの世にはおらず、転生者は居なくなり、世界は『リセット』を余儀なくされた。

■第四十九次争覇
『疫鬼』に支配され、『英雄集結』を余儀なくされた異例の世界線。
始皇帝はこの『疫鬼』を見て、野望を確信に変えるだろう。
【疫鬼コウテイの章】

■最終争覇
疫鬼コウテイの力を集め、堂々と世界に君臨した始皇帝が完全なる不老不死のプロットとして世界の支配に動き出す。
そこで、万を期して力を蓄えていた対抗疫鬼・『荊軻』が本格的に起動。『コウテイ』の力から解放され、かつて『疫鬼』となった武将らを『討伐兵』として連れながら、疫鬼に呑まれた始皇帝の魂を完全に『始末』することに成功した。
こうして転生世界は役割を終え、三国世界の魂は、平穏な日常世界に『最後の転生』を迎える。こうして、転生者達の物語は終幕となった。

■???(終着世界)
転生者達の魂が流れ、各々が身勝手に生きる『現世』。
それは、倭国を旅する物語であれば、中華を生きる延長線かもしれない。
彼らは様々な並行世界の中で、確かに生きていたのだ。


■『疫鬼』の最期
『荊軻』の思考は、『最期にまた、一目、アイツにあいたかったな…』と口にして、
『項羽』とともに完全に消え去る。
彼を看取ったのは『英雄集結』の中で『罪子(柳生元譲)の記憶』を手に入れた夏侯惇であり、
『彼らもまた 、『転生者』としていつか出逢える日が来るのだろうか』と口にしたという。
3/3ページ