閑話1-X
[必読]概要、名前変換
・概要「亡霊に名前を呼ばれた日」から約2000年後の物語
ジャンル:転生/やりなおしモノ。神田落ハピエン確定(リナ→神田片思いからのアレリナ着地を含みます)
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1-X-2「なぜなにラビくん~魔法って何?の巻~」
「純、聞かせてほしいことがあるさけど」
「…事によります」
「んー、ひとまずは魔法って何かを教えてもらいたいさね」
「あなたであればすでにご存知のはずでは?ブックマンJr?」
「資料から得られる知識と、当事者に聞くのとじゃ天と地ほどの差があるもんでね」
「…」
「ここに本草学の珍しい書籍が」
「…もう一冊で手を打ちましょう」
「よし!決まりさね。 魔法っていうと呪文を唱えて…ってイメージなんさけど、あってる?」
「大枠としては間違ってない。我々は魔力を行使して世界に影響を与える術を魔術、ないしは魔法などと呼んでいます。」
「そのふたつに違いは?」
「呼び方の違いだけですね。それ以外にも神術、幻術、PSIなども当てはまります。要するに魔力とその行使で説明がつけられるか否かという話です」
「イノセンスは?」
「…ギリギリ説明がつきますが、再現は不可能です。魔術師や魔法使いの理の外にある」
「なるほどさね。昼間の結界も魔法さよね?呪文とかはなかったけど」
「そうね、あれも魔法。呪文はたいした問題ではないの、魔力に一定の方向性を持たせるのに便利なだけで。」
「純の場合は無詠唱が主力ってことさ?」
「…そうなります。手練れが相手だと口の動きだけで次の行動が読まれますから。」
「ってことはさよ?詠唱する必要ってあるんか?」
「詠唱魔術の優れた点は常に一定の出力が出来ることと、細かい調整が効くことにあります。例えば、あなたの睫毛の特定の一本だけを燃やすとします」
「怖い」
「無詠唱でそこまで精密な指定をしようと思うと、とんでもない集中力が必要になる。それ以外の動作は疎かになり無防備になってしまいます。 詠唱魔術であれば、事前に組んでおいた呪文を唱えればそれだけで燃やすことが出来る。まあ、その分準備に時間がかかってしまうから滅多に使わないけれど」
「へえ、他に利点は?」
「…書き記すことで魔術の付与が可能です。いわゆる魔法陣や魔法具が該当します。」
「それは無詠唱じゃできんもんな」
「そういうことです。あとは、その地域に合った呪文を用いることで効果や威力が増す場合があります。これは神術や精霊術の類です。」
「いわゆる祝詞さね」
「…やっぱりちゃんと解ってるんじゃない」
「いいや?面白い話が聞けて満足さ。またよろしくな」
「そう簡単に情報を渡すと思わないでくださいね、ブックマンJr」
「…ラビ、って呼んでくんね?」
「しつこく聞かなきゃそう呼ぶわ ラビ。ああ、本は借りていきます」
「はいはい。 もう一冊は?何が読みたいんさ?」
「…音楽の面白い本はない?」
「りょーかい、見繕っておくさね。姫様」
「次、その呼び方をしたら一生Jrと呼びますから」
「ちょ、そんな嫌がらなくてもいいじゃんか!」
なぜなにラビくん~魔法って何?の巻~ おしまい