君は空に輝くたった一つの星(後編)
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「んっ、うん…」
しばらく続いた行為にステラも慣れてきたのか、ピオニーにみを委ねるかのように体から力を抜く。ステラの唇から離れ、最後に軽く触れる程度のキスをもう一度する。
「ふぁ…」
唇が離れるとステラがふらっと倒れそうになる。おっと、と倒れそうになるステラを抱きとめて、「大丈夫か?」と顔を覗き込む。よほど息苦しかったのステラの顔は真っ赤だった。
「…すまん。やりすぎた」
肩で息する彼女を見て謝罪する。
「…ばかぁ」
と、ステラが言うとは思えない言葉を発せられればピオニーは思い切り彼女の細い体を抱きしめる。
「これ以上可愛いこと言うとこのまま押し倒すぞ」
「へっ?」
そう言いながらステラを抱き上げる。抱き上げられた意味を理解するのに数秒、「ま、待ってください」とじたばたとピオニーの腕の中で暴れれば「どうすっかな」と楽しそうに返す。
「その、ま、まだ…朝ですよ?」
気が動転しているステラの口から出た言葉にピオニーは一瞬きょとんとしたが、ニタリと意地の悪そうな笑顔を浮かべて「可愛いこと言ったから無理」と部屋の奥へと歩き出す。ピオニーとステラが執務室に顔を出したのは昼過ぎ。その間のことは誰も知らない。その後はジェイドそっくりな笑顔を浮かべたステラが大量の仕事を持ってきたのは言うまでもなく、ピオニーはそれを見て顔色を悪くし自分のしたことに少々、後悔した。
君は空に輝くたった一つの星
君のいない夜空なんて何の価値も無い。僕の為だけに輝いていて――