君は空に輝くたった一つの星(後編)
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「お前とネフリーは姉妹だ。よく似てるよ…それはジェイドにも言えた事だけどな。寝ぼけててお前とネフリーを間違えた。それは認める」
「もう、訊きたくないです」
微笑むピオニーから視線を逸らし、再びこの手から逃れようと手を引く。ビクともしなかったが。
「訊けって…確かに間違えたが、ネフリーのことはもう昔のことだ。今は――」
「いやっ!」
訊きたくないと耳を塞げない代わりに首を振る。「ステラ」と名を呼んでもステラは「いやぁ」と声を上げながら首を横に振るだけだった。
「ステラ!」
もう一度、名を呼び細い彼女の体を抱きしめる。腕の中に閉じ込められたステラは機械が停止したかのように動かなくなった。
「後悔したよ。なんで間違えたんだってな。昨日から、お前が飛び出してからお前の泣き顔が頭から離れないんだ」
そっと背に回していた左手でステラの頭を優しく撫でる。数回撫でたあと、亜麻色の長い髪をすーっと梳く。ぱさっと広がるステラの長い髪を目を細めながら眺める。
「もしお前にその気がなかったら忘れてくれ」
ステラを抱きしめる手から力を抜く。ステラはピオニーの胸から離れ顔を上げる。真剣な表情のあと優しい笑みを見せるピオニーにドキッとしてしまう。
「まどっろこしいことは嫌いだから単刀直入に言うぞ…俺はお前が好きだ」
ピオニーの突然の告白に思わず「はい?」と聞き返してしまうステラ。そんなステラに「あー、突然すぎたか」と天井を見上げる。
「だ、だってピオニー様は…姉さまを…」
「言ったろ?もう昔のことだと…俺はステラ、お前を一人の女として好きなんだよ」
ピオニーの胸に手を置き「そんなはずはない」と疑心の声を上げる。ピオニーはいつもの自信に満ちた表情を浮かべてい今一度ステラに「好きだ」と伝える。