君は空に輝くたった一つの星(後編)
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沈黙が怖くてこれ以上ピオニーを見ていることが出来なくなり、ステラのほうから顔を逸らす。ピオニーの腕の中に閉じ込められていることが恥ずかしい…彼のことを"好き"だと自覚をしてしまったから尚の事。
「あの、私…」
何を言っていいのか分からない。怖い…と思い始めたときピオニーの頭がステラの肩の上に乗った。「えっ?」と声を上げて肩の上のピオニーを見る。ピオニーは額を肩に押し付けたまま「…悪かった」と声を出した。
――悪かった。ということは昨日は本当にステラのことをネフリーと間違えてと認めたということ。昨日ジェイドに「ありのままのステラいい」と言われたが本人のそれを言われ、胸の痛みが昨日より酷くなった。ピオニーから離れるためにピオニーの胸に手を付いて押しのけようとしたがピオニーに手を掴まれたままでそれは徒労と終わった。
「ステラ…」
「は、離して下さい!」
惨めだ…この人を好きになっても惨めなだけだ。今でも姉のことが好きで、自分を姉の代わりと見ているだけだから。いっそ立ち直れないくらいに振って仕事もクビにしてくれれば何の未練も無く離れられるのに…。
「訊け!」
ステラの両手を掴んで大声を上げる。その声にステラはビクっと体を震わせて離れる為にもがいていた体を止める。ピオニーは溜息にも似た息を吐いてじっとステラを見つめる。
「確かにな、昨日は昔の夢を見ていてその夢にネフリーも出てきていた」
やっぱり、訊きたくない――とステラは思うが両手を掴まれていては逃げられない。仕方なく自分を見下ろすピオニーに顔を向けて見つめ返す。